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コラム

小説の中の間違い

2019年11月28日

コラムカテゴリ:法律関連

 小説に限らないが、本を読んでいて間違いに気づくことがある。
 
 先日読んだ村上春樹のエッセイの中で、「間違いを指摘されても気にしない。」「小説なんだし、そういう世界の話だとして受け止めてくれたらいい。」というような趣旨のことが書かれていた。
 騎士団長殺しでも法律家からすれば明らかな間違いが1ヶ所あるのだが、きっと弁護士ですが、間違いですと書いても村上春樹は「そういう世界の話だとして受け止めて欲しい」で訂正しないのだろうと思った。

 別の小説家で、文芸雑誌で読んだ際に間違いがあったので、出版社にメールで間違いを指摘したことがある。
 その後特に連絡がなかったので、無視されたのかと思っていたら、忘れた頃に、発売前の単行本の中に担当者の御礼が挟まった状態で送ってきたことがあった。
 間違いも指摘してみるものだと思い、アマゾンの予約を取り消したのである。
 
 あら探しはいけないが、気づいた時には筆者を見て指摘しようかと思っている。

この記事を書いたプロ

中隆志

被害者救済に取り組む法律のプロ

中隆志(中隆志法律事務所)

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