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コラム
読書日記5月18日
2016年5月18日
「トウガラシの世界史」中公新書。山本紀夫。
南アメリカ原産のトウガラシがどのようにして世界中で愛されるようになったのか、また、トウガラシの効用や、トウガラシがなかった時代のインドのカレーはどうであったかなど、まさにトウガラシの世界史である。四川省の中華が辛いと思われているが、実はその歴史は浅いことなども資料に基づいて整理されている。
トウガラシの登場で世界の食卓は革新をしたのであり、副題は「辛くて「熱い」食卓革命」である。
新書であるにも関わらずその情報量は相当なもので、専門的なトウガラシの分類なども掲載されている。
こういう本に出会えるから読書はやめられないのである。
また、こういう本を書く人がいるから本はやはりいいと思える。
知識欲が満たされる一冊である。
お勧めの一冊。
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