弁護士の引き際

中隆志

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 まだこんなことを私が考えている訳ではないが、ご高齢となった弁護士の先輩で、弁護士を引退される人を見ていると、「引き際」は大事であるなあと思わせられることがある。
 まだ私から見ると、余力はあるだろうに、やはり体力の衰えや頭脳的な衰えを感じられるのか、引退される先生もいる。
 そうかと思えば、失礼ではあるが、「老害」としかいえないような訴訟遂行をされるようになってしまっている先生がいるのも事実である。また、おそらく認知症ではないかという先生がおられることもある。
 逆に、いつまでも若い頃と変わらず、ベテランの味を発揮して、「さすがだなあ」と勉強させられる先輩の先生方もいる(できれば私もそうなりたいけど)。
 弁護士には定年というものがないため、本人が「やる」と思えば、いつまででもできるのである。

 私自身、老害とならないようにはしなければいけないと考えており、引き際というものは考えておかないといけないと思っているのだが、いざ自分がその年齢になると、できてもいないのに、「わしはまだまだ若いモンには負けんわい」とかいって、老害をまき散らしていたらどうしようかとも思っている連休前の1日である。
 

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