読書日記「百年の孤独」
埋蔵金マニアの中で有名な一つが、この「帰雲城の埋蔵金」である。
帰雲城は、岐阜県白川村にあった城で、内ヶ島氏の城であった。この帰雲城は金山を有していたため、内ヶ島氏は裕福であったとされる。
ところが1586年に大地震で一夜にして帰雲城は地中に埋没してしまった。そのため内ヶ島氏は滅亡し、城と金山も埋まってしまったというのである。
戦国時代末期は日本は空前のゴールドラッシュで、豊臣秀吉がとてつもない量の黄金を巻いたことは有名であるが、この時期は各地で金山・銀山が掘られていた。武田信玄も黒川金山などから出た甲州金があったから遠征が出来たといわれている。
この帰雲城も金山を有していたので、城の中には軍資金が相当貯えられていたはずであるとされ、埋蔵金伝説の中ではもっとも確証が高いランクにあげられているものである。
地元ではシンポジウムも開催されるほどまじめな話である。
これだけ技術が発達しても、調査は出来ないものかと思ってしまうが、埋蔵金は埋もれているからこそ埋蔵金なのであり、ロマンは残っている方がよいかなとも思ったりしてしまうのである。