読書日記「百年の孤独」
木の芽時には精神的におかしくなる人が多い。
春先は1日の気温の変化が急激であったり(日較差が大きい)、日によって夏のようであったり冬に戻ったかのような気温になることがあるため、これが肉体的なストレスとなって、自律神経を乱して精神に影響を及ぼすとする説などがあるが定説はないように思う。しかしながら、春先は弁護士会の苦情相談やおかしな相談者が法律相談に訪れることが多いというのが実感ではある。
どこからどう考えてもおかしな相談であっても、本人にとっては重大事と思いこんでいるから、「病院に行った方が早いですよ」というようなことは絶対にいえない。本人が抱える問題に解決策を示してあげられる事件もあるが、前提が思いこみであったりするので、そもそも事件とも成り得ないこともある。
また、相談室は密室であり、私などは男性だからまだいいが、女性弁護士などでは恐怖を感じることもあるのではないかとも思う。
昔はおかしな人がいると、「木の芽時やしな」とよくいったものであるが、最近は若い人だと「何それ?」という顔をされることもある。
いつまでが木の芽時であるのか私も正確な知識はもたないが、梅雨が来て、その後は暑い暑い夏である。