読書日記「百年の孤独」
最近は発作は出ないが、私はぜんそく持ちである。月に1度薬を貰いに行く。
ぜんそくは子どもの病気のように思われているが、成人のぜんそくの人も多い。
成人になってから発症する人もいる。
私がいずれであるかは実のところよくわからない。
子どもの頃から時々息苦しかった時があり、「それくらい生きてたらあるわ」という母親の一言で病院にも行ったことがなかったので、そういうものかと思っていた。大学生の頃は、調子のいい時は3キロ走って元陸上部にも負けなかったのだが、調子が悪いとすぐ息切れがしていたことがあったことからすると、ずっと以前からぜんそくであったのかもしれない。
革命家チェ・ゲバラもぜんそく持ちだった。モーターサイクルダイアリーズという彼の若い頃を描いた作品の中では、ゲバラはしばしば喘息発作に悩まされている。
今はぜんそく治療は吸入ステロイド(ステロイドを吸い込むことで気管の炎症部分の炎症を抑える)が治療の中心であり、私も朝と夜にステロイドを吸入する。ゲバラの頃は吸入ステロイドはなかったであろう。
この吸入ステロイドのおかげで、ぜんそくによる死者はずいぶんと減ったとされている。
ゲバラはぜんそくではなく、確かボリビアであったと思うが、政府軍に捉えられて射殺されるのであるが。チェゲバラ&カストロという映画ではそのあたりが割合忠実に描かれている。
新撰組の元隊士である島田魁という隊士は、維新後本願寺の夜警をして生活していたが、この島田魁もぜんそく発作で死んでいる。島田魁という隊士は、自分と同じく新撰組で戦った同士の心根を思い、明治政府に仕えることを潔しとせず、榎本武揚から仕官の誘いが来ても断り続けたという。仕官すればそれなりの生活が出来たであろうが、それをせず、維新後の生涯を本願寺の夜警として赤貧の状態で過ごした。家族からすれば仕官して欲しかったかもしれないが、島田魁は絶対にそれをしなかったのである。私はこういう男が好きである。
話が逸れたが、持病というものは嫌なものである。しかしぜんそくと判明した以上、これとつきあっていくしかないと思って月に1度は病院に通う。