読書日記「百年の孤独」
弁護士4年目くらいから、少し経験を積んだ弁護士が新人のために裏マニュアルを作ろうということで、私の事務所に集まって、テーマを決めてテープに録音し、2年ほど経ってからそれを反訳して少し手を入れて、皆で弁護士裏マニュアルを作ったことがあった。
新人弁護士限定で実費以下で配布してきたが(反訳費用だけで15万円くらいかかったので赤字である)、残り部数も少なくなった。
ボスとのつきあい方、仕事の処理について気をつけていること、弁護士会の会務活動について等々様々なことについて書かれていて、自分たちで作っておいて何だが、大変役に立つものである。我々の時代であっても司法修習をしただけでは使い物にならなかったのに、修習期間が短縮された今日では、益々一人前になるには弁護士になってからの修行が重要となる。そんなときに、一服の清涼剤のように新人弁護士の灯台となりうるのがこの裏マニュアルである。裏マニュアルなので、新人弁護士以外には販売出来ないところが残念ではあるが(ヤバいことが書いてある訳ではないが…。業界内部向けなので、一般には売れないのである)。
この裏マニュアルを作った後、ノウハウ会に名前を変えて未だに続いている。
このノウハウ会に来ていればおかしい弁護士にはならなくて済むのである。