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倉本和幸

空調設備に情熱を注ぐプロ

倉本和幸(くらもとかずゆき) / 一級管工事施工管理技士

株式会社京都設備

コラム

ウィズコロナに備える冷房時の換気対策

2020年6月12日 公開 / 2020年10月20日更新

テーマ:空調換気の疑問、一答涼暖!

コラムカテゴリ:ビジネス

コロナ禍の大変な状況下で迎える冷房シーズン。
暑さをしのぐのに必要不可欠なエアコンですが、密閉空間の中で空気を循環させながら本来運転するものであり、換気のことを考えると不安な方は多いはず。そこで、冷房時の換気対策について思いつく点をお話しします。

室内機をまずは清潔に

空気中のホコリやチリなどは室内機のフィルターに付着します。ウイルスなどもそこに溜まるリスクも想定しておくべきです。そんなフィルターを通過して室内機から空間全体に冷風が送られる事態は避けなければなりません。換気のことを考える前に、まずはフィルターの汚れのチェックし、必要なら掃除して清潔に保って下さい。また、フィルターを外したとき、金属の板が幾層にも重なる熱交換器が見えると思いますが、そこがひどく汚れている場合、専門の業者にクリーニングを依頼することもご検討下さい。

換気システムを有効に

冷房する室内に、換気扇やダクト使用の送風・排風ファンなど、機械換気のシステムがあるなら有効にご活用下さい。空間が密にならないよう、冷房と換気の併用運転が肝要です。しかし、換気する機械がしっかり機能しているかがポイントです。室内機と同様、グリル・フィルタ・フードに汚れがあれば風の流れの妨げになりますので、掃除などのメンテナンスは必ずしておいて下さい。

自然換気の策も重要に

自然換気は機械の力を使わず、自然の力で窓や扉の開口から空気を入れ換える方法です。換気システムが十分でない、もしくは同システムがそもそも無い場合には、窓や扉を一時的にあけて外気を取り入れる必要があります。また、強制的に屋外の風が吹き抜ける室内にするには、扇風機やサーキュレーターは効果的と思います。ただし、エアコンは室内空気の循環によって冷房するので、窓や扉を常時開放にすると外気温度の影響を受けやすく、機能が低下する恐れがあります。店舗などでお客様に直接涼んでもらうなら、シーズン限定でスポットエアコンを用いた局所空調の併用をご検討いただくのもひとつの方法と考えます。

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