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コラム

マンションライフを快適に122

2024年1月15日

テーマ:マンションライフを快適に

コラムカテゴリ:住宅・建物

今回は、給水方法 その4から進めて行きます。

高架水槽(高置水槽)式
受水槽があるマンションで、給水ポンプにて屋上の水槽に水をくみ上げ、そこらか全戸に供給している給水方法である。
停電の場合、高架水槽(重力式)に入っている水が全世帯の1/10程度の水は供給されます。
近年では、この高架水槽がマンションから無くなってきています。
受水槽から出力する給水ポンプの性能がよくなり、高架水槽を設置しなくても、全戸に問題なく供給出来る事から、無くなってきています。
また、水道供給側(水道局)からも、受水槽自身をなくす方向(適用除外項目に集合住宅が入っていれば)で進んでいます。

以前には、マンションの屋上に大きな塔屋(高架水槽以外もあり)があったり、団地で高い塔が建っている場合もあります。

最近の給水ポンプの性能がよくなった事で、マンション側のメンテナンス等の管理費用や、修繕等が安くなる事と、水道局から流す水道に、受水槽等(高置水槽も含む)を設置せず、住民任せになる設備を設置してほしくない事も含め、新しい物件から受水槽等(高置水槽自身も含む)がなくなってきています。

災害の多い日本
受水槽自身がなくなりつつある現状で、今回の能登半島地震もありますが、災害が発生した場合の水の確保が難しく、給水車まで毎回水を汲みにいかくてはいけませんし、何時復旧できるかも分かりません。
受水槽が壊れて水漏れしていまえば元も公もありかせんが、水が有れば人が生きる可能性が高くなる事を考えると、本当に受水槽を撤去する事がいいのか分かりません。

水が使用できるとしても、排水処理(汚水配管等が折れ使用出来ない)が出来ない状態での水の使用は衛生的に問題があります。
最終段階(排水)を確認しながら使用しなければ地域全体が不衛生な状態になりかねなくなります。
いずれにしても、管理者・防災担当者等が率先してマンションに関わる災害を想定しながら、準備が必要となります。

命の次に必要な水です。大切にまた、公平に使用出来る様に考えて行かなければいけません。

次回は、給水方法 その5から進めて行きます。

この記事を書いたプロ

宮崎英人

管理運営サポートで快適な暮らしを守るマンション管理のプロ

宮崎英人(株式会社スナグル)

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