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小森剛

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コラム

ミスショット撲滅法④ 「力相応に徹する」

2011年8月25日 公開 / 2014年1月16日更新

コラムカテゴリ:スクール・習い事

コースレッスンなどで生徒さんのコースプレーを拝見していると「この人ではとても無理」ということに挑もうとしているシーンを見かけます。自己の能力を高めるためにチャレンジすることは大切ですが、その際「力相応」なのかが重要になります。

例えば、風がアゲている(向かい風)からといって、普段練習したことのない低いボールを打つことを試みたり、まだ経験の浅い人がダウンスロープでバンカー越えのアプローチで無理にロブショットに挑戦したりする場合です。
このようなケースは、上級者にとっては可能であっても、多くのアベレージゴルファーにとっては「力不相応」でしょう。当然失敗する確率がグンと高まってしまいます。

この「力相応」という考え方は、世の中のあらゆるシーンで重要です。
例えば、病院で診察を受けて、仮に手術が必要な病気であるということがわかっても、即手術に入ることはまずありません。
それは医師の仕事が病気を治すということ以前に、人命を守るという大前提があるからです。手術に耐えられる体力を患者が持ち合せているか否かを判断することが必要で、場合によっては手術をしないで病気とうまくつきあいながら生きていくことを薦めることもあるのです。
つまり、医師は患者にとって力相応の治療を施すわけです。

企業経営においても、例えば新規事業に参入する場合、資金面や人材面でパワーが十分かどうかを冷静にかつ客観的に評価し、判断することが求められます。
学生の受験もそうですし就職活動も同じです。婚活も同じかもしれません。

ゴルフの話に戻りますが、人の能力はいつも同じではありません。仕事が立て込んでいて疲れが溜まっているときと、十分な休息を取り、エンジン全開でプレーできる時とでは変わってきます。
また、1日の中でも18ホール通してずっと同じというわけではありません。ラウンドの前半は緊張感から十分なパフォーマンスが発揮できない人もいるでしょうし、後半は体力が落ちてきて本来の能力が出せなくなる人もいるでしょう。

そのような時も「力相応」のプレーを心掛けることが大切です。疲れて体力が消耗しているときは、6割7割のスイングを心掛けるべきです。パフォーマンスがピークの6割しか出せない状況で10を求めるのは「力不相応」です。6割しか出せない状況で6割出せれば、それはその人にとってベストを尽くしたことになり、なんら恥ずべきことではありません。

「力相応」にベストを尽くす。背伸びして何とか手が届くところ当たりを目標にして頑張る。これが物事を成功させる秘訣であると思います。

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