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笠原友子

栄養と漢方で糖尿病を健康に導くプロ

笠原友子(かさはらともこ) / 薬剤師

笠原健招堂薬局(有限会社笠原)

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コラム

糖尿病のあなたは、食事の減量が必要なタイプですか?

2016年3月1日

テーマ:糖尿病原因

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 糖尿病 食事糖尿病 症状糖尿病 予防

 増えていく薬の種類も気がかりです。
合併症もそうですが、新しい症状が出ると職種の違いで解釈が変わると言われています。

「医師は新たな病気を疑い薬を処方するが、薬剤師は薬の副作用を疑う」

できれば薬をのまないか、より少ない薬で改善していただきたいものです。

 糖尿病は、肥満した人の病気だと思われがちです。私もはじめはそう思って、まず肥満解消に取り組みました。でも、すぐに壁に当たりました。
糖尿病改善のために肥満解消したいと来店される患者の半数が、「ふつう」から「痩せ」型体型の人だったのです。病気を発症した時には太っていたのかも知れませんが。

医師の文献を探してみても、傾向は同じでした。このような状況では、体重の減量を指導するわけにもいきません。痩せ過ぎは、かえってリスクを上げてしまいます。

そこで糖尿病患者さんを、現時点で食事の減量を指導する人(①)と、指導しない人(②)との2つの群に分けてみました。

 ①のカロリーとり過ぎの方ですと、食べる量を少なくして、まず肥満解消することが大切です。「病は口から」のタイプの方で、食べ方の改善や肥満解消で病状も改善しやすいのです。
 しかし、②のカロリーの消費力不足の方には、困ってしまいました。消費力を改善させてあげたいのですが、痩せた方は、食事の減量で身体に入る栄養素が不足すると、さらに代謝が落ちて悪化する可能性があります。

どのように指導したらよいか、模索しているうちに、驚く論文に出合いました。
糖尿病の、栄養による改善の可能性を国の機関で15年以上前から言っているのです。
(続きは、次回に)

この記事を書いたプロ

笠原友子

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笠原友子(笠原健招堂薬局(有限会社笠原))

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