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坂部智子

介護サービスのプロ

坂部智子(さかべともこ)

神戸・長田の宅配ショップ ともべぇ

コラム

原っぱの想い出

2012年3月28日 公開 / 2012年3月30日更新

テーマ:日々ねた

コラムカテゴリ:医療・病院

昨日、“つくし”を見た。今年初の。
探して歩いているわけではないけれど、けっこう見つけるのは得意。昔から。
たまたま足を止めたすぐ横にあったり、その瞬間に風がそよいで、
姿が顕わになったりと 偶然にも助けられながら。

子供の頃、学校から帰ると、(帰りの寄り道からそのまま~の時も)
昔はあちこちにあった、いわゆる“空地”で、遊んだ。
兄たちは、「角の空き地」とか、「赤土」とか、客観的にわかりやすい名をつけて呼んでいた。

私らは、「クローバ広場(空地の片隅に、ちょこっとクローバがある)」とか、
「ひよこの原っぱ(すみっこにひよこ草が咲いてる)」とか、
そこがどこなのかを、人にはうまく説明できないような名で呼んでいた。
球技をして走り回る兄たちと違って、私らに必要だったのは、草むら。
ちょこっとした、そのスペースがあれば、そこはとっておきの場所だった。
(何をして遊んでいたのかはよく覚えていない・・・)

他にも、一人でいくお気に入りの場所があった。
家のすぐ裏の土手。
小学校2、3年生で、せいぜいアメちゃんぐらいをポケットにいれて、
土手の草むらにしゃがみこんで、日が暮れるまで えんえん一人の時間を過ごしていた・・・

草の間に顔をのぞかせる名前も知らないちっちゃな花、
海が見えて、風が吹いて、
ふと思い出して、斜め後ろを振り返ると、家の屋根がちゃんと見えて。
なんというか、ちゃんと確認できる距離に安心があったうえでの 一人の心地よさ、
そういうものを子供の頃からすでに見つけてしまっていたのかな・・・
(よかったのか、わるかったのか・・・・)

十分すぎる大人になった今も、
遠い記憶の 草むらの風景に、昨日みたいな日常で見つける風景が積み重なっていく。
その時 目に映った景色。吹いていた風。誰といたとか。
そんなふうに また新しく刻まれていくコトが、
心の中の居心地のいい場所とつながっていくというのは、
とても豊かで 幸せなことだと、思った。

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