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坂部智子

介護サービスのプロ

坂部智子(さかべともこ)

神戸・長田の宅配ショップ ともべぇ

コラム

百日たって

2014年7月17日

テーマ:日々ねた

コラムカテゴリ:医療・病院

父の「百か日」の法要を終えた。
四十九日までのあの張りつめたような気持ちとは違う。
「もう」というか、「まだ」というか・・・
やっぱり現実感はあまりないままに。
死後4か月以内にしないといけない手続き(確定申告?)があるらしいので、
にわかに、今月また忙しくなっている。

淡々と日々を過ごす中で、
あの家での一人の暮らしには、なんとなく慣れてきている。
それでも、まだ必要以上に電気を点けてしまっているし(暗いの苦手・・・)、
独り言は、確実に増えた。

淡々とした日々が、けっこう忙しいので、
物思いにふけったり、しんみりしたりすることは、無いというか、
極力そうしないようにしてきたので、
なんとかやり過ごせているという感じ。

なのに、突然、映像が浮かぶ。
キョウレツに脳裏に刻まれているのは、
やっぱりまだ、思い出すのが辛くて哀しいほうの記憶。
いきなり、不意打ちで来るのだ。
フツーに洗濯物をたたんでいたり、新聞を読んでてふと目を上げたり、
なんてことない日常の中に、いきなり切り込んでくるというか。
しばらく、固まってしまう。
胸や、時には頭が痛くなって、息苦しくなる。
これは、精神的にやばいんじゃないか・・・などと、思う時がある。
しかし、二人暮らしで、お母さんを失くした友人が、
3回忌を済ませても、まだそんな時はある・・・というので、
そんなもんなんやろうと、思うことにしている。
もちろん、人それぞれなんやろうけど。

「親を亡くして、きちんと見送って、心底ほっとした、
これで、やっと子としての役目を果たしたと思えた・・・」
というようなことが書かれている本を読んだことがあるけれど、
今は、その作者が、なんて大人なんやろうと改めて思う。

逆に、「親が死ぬのが怖い、キョウフですらある・・・」と書かれていた本は、
「そんなことまでは思わへんわ・・・」と、冷めて読んだけれど、
今の自分をみると、どれだけ、親という存在に対して、
よりかかっていたのかと・・・あきれつつも、認めざるをえない。

わかっていなかったのだ。
なんにも。

一人で生きているのではない。
大切な人がいる限り、またその人を失う時のことを思うと、
わかってしまったから、今度は、さらにその時が怖い。
・・・なんて、今考えても仕方ないこと。

そういうコトを全部抱えて、
だからこその喜びや楽しみに、
きちんと感謝して生きるのが
大人になるということなんかな・・・
まだまだ、そこまでの境地には行きつけないけれど。

もうすぐ私の誕生日。
去年までは知らなかったコトをたくさん知った。
それだけはまちがいない。

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