まちの専門家をさがせるWebガイド マイベストプロ福岡
衞藤憲太郎

時計修理、修復とビフォーケアのプロ

衞藤憲太郎(えとうけんたろう)

株式会社ハナブサ

コラム

腕時計金属バンドの調整(1) 「ゆとり」の好みは千差万別

金属バンド調整1
メタルバンドの腕時計をご購入された場合、ご使用になられる方の腕周りに合わせてお渡しさせていただくのですが・・・
・ネットショッピングで購入した腕時計のサイズが合わない
・プレゼントされた時計のサイズが合わない
というお客様が多いようです。
弊社でも近隣のアパレルショップさんで時計を購入されたお客様が、弊社の地図をプリントした紙を持ってご来店になられることもあります。時計を購入されたショップさんは時計修理技能士が在籍していないため、私どもをご紹介くださっているようです。
購入店舗以外でバンド調整をされる場合は殆どの場合有料となるため、ご自分でチャレンジされようという方もいらっしゃいますが、手間と工具と完成度(キズをつけてしまう等)を考慮してご判断ください。

標準は実寸より1cm前後の「ゆとり」

時計によっても異なりますが、女性では18cm以上、男性では20cmの腕周りの場合バンドコマを追加して調整しなければならないかもしれません。ですが、殆どの場合メーカーから新品の状態で出荷された時計であれば コマを外して長さを調整し、腕周りに合わせていきます。

調整はベルト本体(上の写真)や中留(下の写真)で行います。
バンドコマ調整
1コマが大きく作られているデザインの時計場合は、中留で微調整が出来るようになっているものが多いようです。
洋服や帽子のサイズと同じで実寸より「ゆとり」をとって調整しますが、この「ゆとり」は一般的には1cm前後と言われています。
理由1) 腕周りのサイズは動作によって変わります。
例えばパソコンを入力するときの腕周りと机に腕をついて体重をかけたときの腕まわりは同じ方でもサイズが異なります。

理由2) ピッタリすぎると金属バンドに余計な負荷がかかってしまう。

ということになりますが、ここに時計の「デザイン」と各人の「好み」が重要なポイントとして加わってきます。

例1)ビックフェイスの時計
重いのでゆとりは少なめで・・・時計がぐるぐる回らないほうが時計をアチラコチラにぶつけない

例2)ブレスレットタイプの時計
シャラシャラと腕まわりで軽やかに動いて欲しい場合は「ゆとり」は多めにとります。
 【こぼれ話】 昔、淑女のたしなみとして男性と逢うときには時計を腕の上の方に装着し洋服の袖に隠していたそうです。「あなたと逢う時は時間を気にしません」というアピールです。^^

ベストサイズはご自分ですら分からないこともあります。

ご来店いただいたお客様の時計バンド調整はその場でお客様に実際に時計を着けていただいて調整します。
「一般的には、時計と腕の間に指1本入るくらいが標準ですが・・・」
とご説明させていただいた後、調整していきます。
ご希望の内容で調整後、フィッティングすると
お客様 「もう少しゆるい方が・・・????」
再度調整後フィッティングすると
お客様 「さっきの方が・・・・????いや、こっちの方が・・・????」

お客様の名誉の為に申し上げますが、決してわがままな方、優柔不断な方ではありません。
本当に何がよいの分からなくなってしまうようです。
そんな時は一旦 お持ち帰りいただき、実際に使ってみてから、不具合を感じるようでしたらまた調整にお越し下さいますようお願いしています。

ネットショッピングでの長さ調整の難しさ

このようにとても微妙な金属バンドの長さ調整。
弊社でのWEB時計修理サービスでも 様々なご依頼があります。
問題なくスムーズに進行出来るのは「現状より〇〇コマ短くしてください」とご依頼頂く場合です。
「腕周り16cmに合わせて調整してください」とご依頼いただいた場合は、上記調整より作業時間・確認時間が4倍以上かかります。
スムーズなコミュニケーションが取れ、ご満足いただける調整が出来るように、質問の内容・方法を検討・考案中です。

この記事を書いたプロ

衞藤憲太郎

衞藤憲太郎(えとうけんたろう)

衞藤憲太郎プロのその他のコンテンツ

Share