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衞藤憲太郎

時計修理、修復とビフォーケアのプロ

衞藤憲太郎(えとうけんたろう)

株式会社ハナブサ

コラム

機械式時計(自動巻き・手巻き)に分解掃除が必要な訳

ロレックス・オーバーホール

機械式時計は3cmの小宇宙

機械式の時計は巻き上げられたゼンマイがほどけるときの力を複数の歯車に伝え
秒を表わす針、分を表わす針、そして時間を表わす針に伝えていく機械です

太陽系の惑星が太陽を中心に回転し
惑星の周りをさらにちいさな衛星が回転する
時計の歯車の連続運動はこの動きと酷似しています

月・太陽の動きから暦が生まれ
うるう年、うるう秒など 「時」もまた宇宙と深い関係があります
このことから時計は「3センチの小宇宙」といわれてきました

分解掃除がなぜ必要なのか

歯車の回転運動の中心にはそれぞれ回転軸があります
これを受ける為に機械本体側に軸受が設けられています
軸受けには 回転を滑らかにして回転軸の摩耗を軽減するために
潤滑油が必要になります
この潤滑油が 3~4年経過すると
そのほとんどが乾いたり 固まったりして役目を果たせなくなってしまうのです
この為、機械式時計は3~4年に1度の分解掃除をお勧めしています

時計職人は一旦時計の全ての部品を本体から取り外し
数種類の洗浄剤で洗い上げ 元のように組み上げた後に
それぞれの箇所に適した潤滑油を注していきます

時計が動かなくなってしまってから、あるいは調子が悪くなってからではなく
定期的なメンテナンスをすることによって
部品の摩耗や劣化を防ぐことになり
時計の寿命を延ばしてあげることが出来ます 

分解掃除は時計を愛し永く使っていくためには絶対不可欠なメンテナンスです

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衞藤憲太郎

衞藤憲太郎(えとうけんたろう)

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