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衞藤憲太郎

時計修理、修復とビフォーケアのプロ

衞藤憲太郎(えとうけんたろう)

株式会社ハナブサ

コラム

時計の電池は液漏れにご注意ください

時計メンテナンスの知識

2015年3月15日 / 2015年3月19日更新

電池は液漏れするように作られている?


エルメス 液漏れ
時計の修理で意外と多いのが
電池からの液漏れによる機械汚れです

電池は化学反応で電気を発生させています
そのため電池内部ではガスが発生し続けていることになります
このガスがある一定以上に膨らんでしまい
電池の中から飛び出る状態が「液漏れ」です

理科の実験を思い起こしてみると
科学反応を起こしたブクブクした液体がビーカーから溢れ出てくる
あのイメージの事が電池内部で繰り広げられています
どんどん膨らんだ溶液が電池内部に入り切れなくなってしまうと
爆発を起こしてしまう危険性があるので
緊急措置として 液を外に出すようにしています
これが「液漏れ」です

時計が動いていても液漏れが始まる事があります

殆どの時計が止まってから放置していたというのが理由で液漏れが発生するのですが
ごくごく稀に動いていても 液漏れが始まっている場合があります
写真の時計はお預り時には 動いていました
外装クリーニングのみ ご希望でお預りした時計でしたので
お客様からしてみれば 晴天の霹靂!

電池交換をすれば動きますが
液漏れで出来てしまった 白い粉が機械内部に侵入していれば
時計がいつ止まってもおかしく無いということ
等を十分ご説明させていただいた上で
今回は機械保証無しで電池交換と外装のクリーニングで
ご依頼いただきました

24ヶ月経過したら電池交換

ではどうしたら 液漏れを予防出来るかですが
(1) 時計が止まったら出来るだけ早く電池交換をする   
(2) 電池寿命が長い時計は動いていても24ヶ月を経過したら電池交換をする
(3) 高温・多湿などの悪条件下に時計を置かない
(4) 機械内部に湿気が入らないよう汗・水に注意して使用する
ということになります
分解掃除は電池交換の5倍~10倍の費用がかかります
時計の「電池は液漏れするもの」と認識し、液漏れ予防を心がけていただけると
時計の平均寿命はどんどん延びるはずです

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衞藤憲太郎

衞藤憲太郎(えとうけんたろう)

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