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裏蓋のシールを剥がさずそのまま使用していませんか?そのまま使用すると錆る恐れがあります。

2018年6月21日

テーマ:勇進堂のボヤキ 松山市より

コラムカテゴリ:くらし

おはようございます。
本日はちょとした時計の使用のアドバイスをさせて頂けたらと思います。
皆さまは腕時計を購入された事はありますか?

その際に時計の表や裏、ベルトの部分にシールが貼ってある事に気が付いた経験はありませんか?



これは時計をディスプレイする際に時計に傷が付かないようにする保護シールが貼られています。

この保護シールですが、表やベルトについているシールは使用する際に剥がして使用する人が
ほとんどだと思うのですが、
傷や嫌だからと裏蓋のシールを剥がさずに使用している方がいらっしゃいます。
ですが、保護シールはすべて剥がしてから使用していただく事をおすすめします。

時計の裏ぶたに錆がでていませんか?

なぜ使用する際にシールを剥がすかといいますとシールを貼った状態で使用すると
シールの内側にほこりなどの汚れや水、汗等が入り溜まっていきます。
それが原因で腐食や劣化、錆が発生する場合があるからです。



上の画像は電池交換に来てくださったお客様の裏蓋を撮影させて頂いたものです。
シールの内側に茶色い錆がでています。

お客様にお聞きしたところ、
「剥がしていい物なのかわからなかったのでそのまま使用していた」
との事でした。

この状態のお客様にお聞きしてみると多くの人が傷が付くのが嫌だからもしくは
剥がしていいのかわからない
とお聞きします。

使用されるのはお客様本人ですので使用方法はお客様におまかせしますが
勇進堂としては剥がして使用して頂く事をおすすめします。

ステンレスでも錆ます

ステンレスでできれいるのに錆るんですか?
とお客様から質問を頂く事があります。

ステンレスは『絶対に錆びない金属』なのではなく『錆びずらい金属』です。
よく時計のバンドやピン、裏蓋にも使用されている
「ステンレススチール」ですがこれは性質として表面に薄い防錆被膜を成形します。
この被膜が錆びを防いでくれるのですが、裏蓋の所などにシールを貼ったままにしてしまうと
汗や汚れにより被膜が破壊され錆の発生原因の1つにもなります。

錆の発生を防ぐには傷防止用のシールは剥がして使用する事をおすすめします。



 定休日:営業時間
毎週火曜日/日曜日は昼から営業
(AM10:00~PM7:00)


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この記事を書いたプロ

川口誠

時計修理のプロ

川口誠(時計工房 勇進堂)

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