コラム
商工会と大規模商業施設の共存は可能か?
2013年7月27日 公開 / 2016年12月11日更新
中心市街地における商業施設の衰退にはモータリゼーションとそれに伴う消費行動の変容。すなわち駐車場不足と郊外に立地する大規模商業施設によるものとされています。
確かに衰退化のきっかけになった事は事実ですが、もう一方で社会や生活様式が変化していることに対して中心市街地や商店街がその対応を見誤ったことが拍車を掛けたところも多く見られます。
ドイツやフランスではトランジットモール化といって、中心市街地に自家用車の侵入を禁止しバスやLRTと呼ばれる路面電車のみが入ることを許されて歩行者優先へと道路を解放しています。
私が調査をしていて驚いたのが、最初から中心市街地に賑わいが戻ってくると確信があった訳でなく地元商店主の反対の中で事業を実施してきたという話を聞いた時です。
発想を変えてみる。
これは本当に大切なことだと改めて気づかされました。
9月14日と25日に愛知県一宮市木曽川地区で「尾張一宮・木曽川町一豊まつり」が開催されます。
尾張黒田城城主だった山内家に生まれた山内一豊公(後の土佐藩主)を偲んだ市民立案のまつりから始まり、今年は30回を迎えることになりました。
縁あって、私が全体のプロジェクトマネージメントをさせていただく事になり、市民まつりの運営システムそのものを現代的に見直すことに着手することにしました。
その一つが、木曽川地区に立地している「イオンモール木曽川」と「アピタ木曽川店」を一豊まつりの会場として巻き込むことでした。
大規模な駐車場を有する大規模商業施設そして旧市庁舎の駐車場を従来の中心市街地とパークアンドライド方式で有機的に結び付け、来場者の回遊を促そうと言う試みです。
重要なのは、その過程でさまざまなミーティングを行いそれぞれが得意な分野を提供し合って共存を試みようと言うプロセスなのです。
今年の9月14日と15日に開催されます「尾張一宮・木曽川町一豊まつり」はいろんな意味で面白い「まつり」となっています。
ぜひこちらの公式フェイスブックページをチェックしてみてください。
http://www.facebook.com/kisogawachokazutoyo
「いいね」をしていただくと、そのプロセスをご覧いただくことができます。
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