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鈴木敏広

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広(すずきとしひろ) / 一級建築士

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コラム

内装に本物の木材が使われなくなった⑥~本物の木で作る理由は傷ついても目立たないから

2023年5月23日

テーマ:住宅の変化

コラムカテゴリ:住宅・建物

本物の木で作る理由の一つは、傷ついても本物の木が見えるだけか、少しへこむだけで目立たないからです。家は長く使う物、生活の中で使うのですから、故意でなくても物をぶつけたりするなどして、傷つくことは免れません。誰でも何年も全く傷つけないで使うことなど不可能です。

③に書いた最近の家に使われる(合板やMDF)枠の木目のシールの厚みは1ミリ以下です。表面はかなり丈夫ですが、少し堅い物をぶつければシールは破れて下地が見えてしまいます。また、経年劣化すれば木目のシールはめくれてくるかもしれません。

突然の雨で閉め忘れていた窓枠に雨が当たれば、シールと下地の木との間に水が入り下地の木が膨張(MDFも合板も水に弱い)し、シールが浮いてしまうことがあります。また、日がよく当たるところなどの枠は劣化が早くなります。

内装に木材が使われなくなった⑥

下地は③に書いたような材料ですから、傷がついたりするとシール部分と見た目が違うため目立ちます。ですから、家を長く使ってもらうには傷ついても目立たない方がいいと私は思っています。

一番問題なのは、サッシの枠も建具の枠も簡単に取り替えできないことです。工事の順番は、柱などの構造材を建ててサッシを付け、窓枠、建具枠を付けてから壁の工事をします。ですから、窓枠が雨に濡れて下地材が膨張しシールがめくれて見苦しくなって取り替えようとすると、壁をめくらないと取り替えできないのです。

内装に木材が使われなくなった⑥-2

次回は、『内装に本物の木材が使われなくなった⑦~経験談その1 サッシ枠を替えた工事 』です。

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