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コラム
内装に本物の木材が使われなくなった⑤~私の作る家は
2023年5月16日
前回までは最近の多くの家の内装について書きましたが、今回は私の作っている家についてです。
柱などは桧の無垢材、鴨居、敷居なども同じように桧の無垢材です。洋間も同じです。窓枠も本物の木材です。
下の図は最近の家と私が作る家のサッシ枠の絵です。前回の絵と比べてください。
同じように下の図は私が作る洋室の室内建具の断面図です。洋室でも柱は見せて壁との境は額縁で納めています。
私の作る家では柱などは本物の木なのでそのまま見せています。建具は建具職人が作っています。
別に私は変わった工事をしているのではなく、大工が加工していた頃から替えていないだけです。昔はどこの家もこのようにして作っていました。
洋室でも柱の一面でも見せている理由は、天然木材なので空気に触れる方が乾きます。乾いていれば柱が傷まない、つまり家が傷まないことになります。
最近の家は①に書いたように和室でも柱は見えません。つまり、壁の中の柱の状況は解体しない限りわからないことになります。
次回は、『内装に本物の木材が使われなくなった⑥~本物の木で作る理由は傷ついても目立たないから 』です。
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