- お電話での
お問い合わせ - 0532-32-4265
コラム
ヒートショックではない⑥~余談 ヒートショックは温暖地に多い?その2
2021年6月29日 公開 / 2021年7月3日更新
前回の続きです。
この本の作者が厚労省のデータを読み間違えてしまったのかとも思いましたが、他にも書いてあったこと(次の段落からの内容)からも、「高気密高断熱の家を作り、室温を一定に保たなくてはいけならないといけない」理由としてではなかったのかと疑ってしまいます。
上記の次の段落に書いてあった内容は「寒いからといって厚着をしても冷気を吸うことで肺の病気や喘息のリスク、心臓の血栓症や発作のリスクが高くなると書かれていました。」と書かれていました。
これもよく考えるとおかしなことで、冷気を吸うことで病気のリスクがあるといえばその通りと思いますが、家の中で冷気を吸い続ける事などあるのでしょうか。寒い中無理して冷気を吸い続けることが家の中で起きるなんて本当でしょうか。それほど寒いのなら暖かい部屋に入れば冷気を吸わなくてよくなります。
この本にも家の中で温度差があることが問題だと言っているのですから、寒ければ我慢しないで暖かい部屋に行けばよく、ずっと冷気を吸い続けないといけない人などいるのか疑問です。
高気密高断熱住宅を勧める理由として、温度差のない暖かい家を作れば健康に生活できるとしていますが、ヒートショックでは亡くなることがほとんどないのなら、すべての部屋で温度差のない家にしなければならない理由はなくなってしまいます。よく使用する部屋、長時間居る部屋など、とにかくすべての部屋を温度差が内容にする理由はないともいます。④に書いたように現代の高齢者は若いときに温度差のない家で暮らしていませんから。
それよりも、コラム「断熱より結露対策」に書いたように内部結露して、カビなどで健康を害しては意味がないと思います。
次回は、『住宅の健康①』です。
---------1955年以来の信頼と実績---------------------------
まちの大工さん 鈴木工務店
TEL : 0532-32-4265 FAX : 0532-32-4251
E-mail : machino-daikusan@h3.dion.ne.jp
◆住まいに関することは何でもお気軽にご相談下さい
-------------------------------------------------------------------------
関連するコラム
- 瑕疵保険(かしほけん)はどうなった?①~週刊文春3月23日号の欠陥住宅の記事 2017-05-09
- 熊本地震の記事から①~耐震係数低く 2016-05-24
- 横浜マンション傾斜の記事から4~試験が後 2016-02-12
- 免震ゴム偽装の記事から① 2015-03-30
- 熊本地震の記事から②~耐震新基準 全壊50棟超 2016-05-27
コラムのテーマ一覧
- 制度と基準について
- WB工法
- 住宅の変化
- 住まいをつくるとは
- 窓(開口部)について
- 家の構造について
- 住宅の収納
- 建築の保険
- 材料について
- 住宅の工法
- 住宅のエネルギー
- 樋
- 家の老化
- 耐震補強
- 仮設
- 住宅の寿命
- 冬向きの家
- 軒のない家
- 片流れ屋根の家
- 地震
- 尺とメートル
- 見積り
- 金物工法
- 集成材
- 調湿
- 結露
- 木造にこだわる理由
- WB工法を採用して10年
- 階段
- 10年で塗装しないといけない家
- つかさや工事日記
- 耐震診断できない木造住宅
- 危ない吹き抜け
- 訪問販売リフォーム
- リフォームは難しい
- 雨漏り
- 四方山話
- うちのつくり方
- 住宅侵入盗
- WELL珈琲新築工事日記
- リフォームの時代
- 新聞、雑誌等の記事から
- 吹き抜け
- 建築は大工が造ってきたが
カテゴリから記事を探す
鈴木敏広プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。