- お電話での
お問い合わせ - 0532-32-4265
コラム
熊本地震の記事から①~耐震係数低く
2016年5月24日
熊本県、大分県で今回の地震で亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された方々に対しまして心よりお見舞い申し上げます。在り来たりの言葉ですが、大変だと思いますが前を向いて頑張ってください。
5月3日の西日本新聞に「耐震係数、九州低く」という記事がありました。
耐震係数とは建築基準法で決められている地震地域係数のことで、日本の各地域を地震の起こる頻度、規模に応じて1.0~0.7の範囲で決められています。0.9、0.8の地域は、1.0の地域に比べるとかかる地震を1割、2割低減して計算してよいことになっています。東海地震の起こりそうな太平洋岸や東北の三陸地方などは1.0、今回地震の起きた九州は0.9又は0.8の地域になっています。
この法律は1980年にできましたが、その後一度も改正されていません。今回の熊本地震以前に同じ九州の係数0.8の福岡で、2005年に震度6弱の地震が起きていますが改正されませんでした。なぜ改正されなかったのか、記事には愛媛大のM准教授が議論には出たが見送られたと書かれています。
95年の阪神の地震以来、毎年、日本のどこかで必ず震度5を超える地震が起きていますが、地震地域係数は見直されませんでした。見直しておけば今回の地震で、災害時に使用できない庁舎や病院などの公共施設はもっと少なかったかもしません。
災害時に避難施設が使えないことは問題だと思います。日本中の避難施設が災害時に本当に使える施設なのか検討するべきだと思います。
次回は「熊本地震の記事から②~耐震新基準 全壊50棟超」です
---------1955年以来の信頼と実績--------------
まちの大工さん 鈴木工務店
TEL : 0532-32-4265 FAX : 0532-32-4251
E-mail : machino-daikusan@h3.dion.ne.jp
◆住まいに関することは何でもお気軽にご相談下さい
---------------------------------------------
関連するコラム
- 熊本地震の記事から②~耐震新基準 全壊50棟超 2016-05-27
- 横浜マンション傾斜の記事から2~書類の作成よりも大事な事 2015-12-29
- 瑕疵保険(かしほけん)はどうなった?①~週刊文春3月23日号の欠陥住宅の記事 2017-05-09
- 地震で倒れた塀の記事から⑤~元々の目的は 2018-07-20
- 横浜マンション傾斜の記事から4~試験が後 2016-02-12
コラムのテーマ一覧
- 制度と基準について
- WB工法
- 住宅の変化
- 住まいをつくるとは
- 窓(開口部)について
- 家の構造について
- 住宅の収納
- 建築の保険
- 材料について
- 住宅の工法
- 住宅のエネルギー
- 樋
- 家の老化
- 耐震補強
- 仮設
- 住宅の寿命
- 冬向きの家
- 軒のない家
- 片流れ屋根の家
- 地震
- 尺とメートル
- 見積り
- 金物工法
- 集成材
- 調湿
- 結露
- 木造にこだわる理由
- WB工法を採用して10年
- 階段
- 10年で塗装しないといけない家
- つかさや工事日記
- 耐震診断できない木造住宅
- 危ない吹き抜け
- 訪問販売リフォーム
- リフォームは難しい
- 雨漏り
- 四方山話
- うちのつくり方
- 住宅侵入盗
- WELL珈琲新築工事日記
- リフォームの時代
- 新聞、雑誌等の記事から
- 吹き抜け
- 建築は大工が造ってきたが
カテゴリから記事を探す
鈴木敏広プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。