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鈴木敏広

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広(すずきとしひろ) / 一級建築士

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コラム

冬向きの家⑨~湿度の事は書いていない

2017年12月12日 公開 / 2019年10月14日更新

テーマ:冬向きの家

コラムカテゴリ:住宅・建物

記事の中に、湿度の事は書いてありません。英国やドイツのように、夏の外気は高温少湿、冬の外気は低温多湿なら、夏も冬も湿度のことは日本ほど考えなくてよく、温度を夏は低温に、冬は高温にするだけです。ところが、日本では温度だけでなく、湿度も変えないといけません。
ですから、ドイツや英国と同じ方法でいいのだろうかと私は思っています。

④にも書きましたが、日本の家は軒を出すことで夏の直射日光が入りにくくなるだけでなく、同時に雨が家の近くに掛からないように、雨が降っていても窓を開けて風を通すことが出来ました。しかも、家の中は土、木、草で作っていますから、調湿できます。湿度を下げることも蒸し暑い夏(高温多湿)を暮らすための知恵でした。

②に書いたI氏の設計した家は、記事の続きで外からも断熱することで温度が保てるため耐久性も増すと書いてありますが、湿度のことは書いてありません。壁の中も外部も断熱材を張れば、壁の中の構造材は外の空気に触れることはできなくなります。

北向きの家⑨

室内の温度湿度は機械でコントロールをする、では床下、壁の中、天井裏はどうなるのか。結露したり、カビが生えたりしないのでしょうか?適度な温度と湿気さえあれば、どこでも結露やカビは発生します。
構造材を守るための湿度のコントロールを考えて作らないといけないのではないでしょうか?

次回は、『冬向きの家⑩~耐震が優先されたのは当たり前』です。

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