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コラム
WB工法を採用して10年 その6~高気密高断熱の疑問
2015年5月22日 公開 / 2021年2月9日更新
空気中の水蒸気は3.5×10⁻⁸㎝(1億分の3.5㎝)しかありません。小さすぎて目に見えません。しかも、温度が高いと活動が活発になり力が大きくなるため、湿度の高い方から低い方に移動し、見えない隙間からドンドン侵入していきます。
省エネのための高気密高断熱住宅は、内部結露しないように断熱材を入れてから防湿シートを内側から張り、室内の空気中の水蒸気が壁の中に入らないようにする工法が一般的です。
図面上では、防湿シートを張るだけと簡単に描いていますが、目に見えない水蒸気の侵入を防ぐためには隙間がないようにシートを張らないといけません。新築時に水蒸気が侵入しないように工事できたとしても住まいは長期間に使用します。最初の状態を長期間保っているだろうか、エアコンなど後から付ける設備で防湿シートに穴があかないのか…と考えると、その家が解体されるまでの期間、同じ性能を維持するのは無理なのでは…と思っていました。
この頃から結露についてより調べる様になり、
”夏、冬の結露を防ぐためには空気層を断熱材の外側と内側につくり、動かさないとダメではないか”と考えていました。なぜなら、空気が動いていれば結露しないからです。
その答えの一つが、外張り断熱です。
柱の外側から断熱材を張り、断熱材の外と壁の中に空気層を作る工法です。
この工法を使えば、内部結露する可能性はほとんどなくなると思います。しかし、外張り工法にはどうしても納得できないことあったのです。
次回は、『WB工法を採用して10年 その7~2002年 外張り断熱工法』です。
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