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コラム
「訪問販売によるリフォームトラブル」の記事から3 体験事例2~ひどい見積もり~
2014年6月12日 公開 / 2014年7月4日更新
10年ぐらい前の話ですが、一人暮らしのおばあさんの依頼で、床下にもぐったことがあります。その業者は、床下の写真2枚と共に見積りを出していましたが、見せてもらったのは凄い見積りでした(下図参照)。
下の見積りの(字は私が本物を見て書いていますが、内容はそのままです)シロアリ工事は坪9800円と普通の金額ですが、問題は行をあけて書いてある2つの項目、土壌調湿材と固定プレートです。この二つで140万ほどになっています。業者は写真を見せて、床下前面にカビが生えている、床束の固定をしないと地震に弱いというのが二つの工事を見積った理由でした。
私が床下にもぐったところ、床下が白くなっているのは、砂が敷いてあるため。床束は、一本のおきに番線(針金の太い物)で束石と固定してありました。おまけにシロアリの上がった痕と言っていたのは、ただの汚れでした(下の写真は、私がデジカメで撮った写真で、おばあさんへ説明したときのものです)業者は、床束の固定していない所と床下の砂はアップで撮らず、フラッシュをたいて白くし、シロアリの跡もピンボケしたような写真を見せてこの見積りをつくったのです。
もうひとつ気になったのは、工事日です。見積り提出の二日後になっています。他の人に相談したり、考える時間を与えないためでしょう。
このおばあさんは、建てた時の業者の一人に電話しました。その時、たまたまその業者と私が話をしていたため、すぐに現場を見に行き、被害にあわずに済みました。おばあさんは、亡くなったご主人が建てた家がシロアリとカビだらけだと業者に言われ、眠れなかったそうです。
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