外国人は給料の高いところにすぐ転職するってホント？

こんにちは。「外国人の活躍支援」をしているKUROFUNE株式会社の倉片です。

企業の経営者や人事の方とお話していると出てくる質問の1つに
「外国人は給料の高いところにすぐ転職するんじゃないの？」といったものがあります。
今回はこの質問に答えていきたいと思います。




結論からいうと、
「給料が高いところに転職したい」
という理由でKUROFUNEに転職の相談が来たことは一度もありません。
外国人（KUROFUNEの相談者はベトナム人が多いですが）は給料以外の点で、
転職を決断するということになります。



ではどういう理由が多いのでしょうか？
今まで受けた相談から統計を取ってみると、次の理由が多いことがわかりました。



1位：仕事内容が事前に説明を受けていた（入社前に聞いていた）ものと違ったから

高度ビザで日本にて仕事する方は事前に職務内容を固めなければなりません。
その際にビザを取得する時に聞いていた仕事内容と、
実際に任せられた仕事内容が全く異なることが多々ありました。
例えば、設計業務と聞いていたのに、ベトナム人実習生の通訳業務など。
あまりにも酷い場合は不法就労斡旋に該当します。


2位：残業があまりにも多すぎるから/残業に見合うだけの給料がもらえていないから

土曜日もフルタイムで働かせられて、残業時間は月に100時間を超えるという方もいました。
残業に関しては喜んでやるとは限らないので、
事前に外国人と協議しておく必要があります。


3位：今の仕事の内容に興味を持てないから

外国人にとって、若いうちに自国を離れて日本に仕事に来ているので、
やりたくない仕事をずっとやり続ける必要がないことは確かなことです。
1位の理由とも連動しますが、しっかりと事前に仕事内容について協議が必要です。


4位：専門性を高めたいから/スキルアップするために転職をしたいから

特に専門性の高い仕事で見受けられる理由です。
より高度なスキルを手に入れたいという気持ちは万国共通です。


5位：社内で差別的待遇を受けているから

これに関しては社内の制度を即改善しなければなりません。
違う文化の人が一緒に働いていると「物事の捉え方」が異なるので、
意図しなかったメッセージを伝えてしまう可能性もあります。
社内での異文化理解のスキルが求められています。


会社の状況を把握しているわけではないのですが、
外国人からの話を聞く限りでは、
会社の職場環境に不満を抱えて退職するという方が多いのが現状なのです。

このように退職を決意した理由から深掘りすると、
事前に離職を防ぐことができたケースも多々ありそうな気もします。
ミスマッチによってお互いの評判が悪くなるのは実にもったいないことだと思います。




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