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コラム

技能実習生を採用し始めた時の困りごと

2019年10月12日 公開 / 2021年1月7日更新

テーマ:外国人定着

コラムカテゴリ:ビジネス

こんにちは。「外国人の活躍支援」をしているKUROFUNE株式会社の倉片です。
日本にいる外国人労働者は146万人。
その中で約4分の1を占めているのが「技能実習生」といったビザになります。
今回はこの技能実習生を導入したけど困ったしまった企業の実例を紹介します。

創業したての頃の写真


技能実習生とはそもそも何でしょうか?
「日本で技術・技能を学び、本国の発展に寄与するため」に発行しているビザです。
国際貢献の目的から1981年に新設され、技能実習制度としては1993年に確立されました。

送り出し国は16カ国あります。
(インド・インドネシア・ウズベキスタン・カンボジア・スリランカ・タイ・中国・ネパール・パキスタン・バングラデシュ・フィリピン・ベトナム・ペルー・ミャンマー・モンゴル・ラオス)
その内訳をみると1番多いのはベトナム(38.6%)2番目に多いのは中国(35.4%)
そしてフィリピン、インドネシアと続きます。
日本にいる実習生の4分の3はベトナムと中国の2国です。


技能実習生はどこの国から来ているの?



技能実習生の業務内容は80職種144作業に限定されており、
仕事する作業を決めてからビザを取得することになります。
したがって決められた作業以外の仕事をするのはNGです。

技能実習生は本国で日本語を勉強してから日本に来ますが、
日本語能力はビザの要件には関係ないので、
簡単な挨拶程度の日本語力で来る方がほとんどとなります。


(80職種144作業の内訳一覧)


今年の8月に技能実習生を2人初めて受け入れた企業様に訪問して、
どういうトラブルが現場であるのか、何に困っているのかヒアリングしてきました。

真っ先に出てきたのは「コミュニケーションの問題」です。
簡単な挨拶程度しか話せない技能実習生を受け入れた場合に、
会社の業務をどのように覚えさせていくのか、そして日本人社員とどのようにコミュニケーションをとるのかといったことで悩まれる企業は多くいます。




まず大事になってくることが、
日本語を話す環境を日本人の経営者(or人事)が積極的に作っていくことです。
慣れない言語でいきなり自分から話しかけるのは難しいので、日本人から話しかけましょう。

なかなか通じないことがあってもイライラせずに、ゆっくりと丁寧に話すことが大事です。
通じなくてイライラした態度は言葉がわからなくてもわかってしまうものです。
そのことで日本人社員と技能実習生の溝が深まってしまった例もあります。


また入国してすぐの頃は、
休日も日本語が早く覚えられるように積極的にサポートしていくべきです。
日本での休日の過ごし方がわからないために、
家で携帯電話をずっといじっているということも事例として聞いています。

地域にあるおすすめの観光スポットなどを教えて、
日本語に触れる機会をこちらから用意するのがおすすめです!




また生活のサポートも必須です。
まずは前回も記事にしました食生活のサポートは大切です。
来日して困るもの、、食生活?!

運転免許を持っていない技能実習生のために徒歩圏内(あるいは自転車での範囲内)にある
スーパーやコンビニなどを教えて食生活に困らないようにするのが大事になります。




またヒアリングでもよく聞くのが「ゴミ出し」でのトラブルです。
分別のルールがよくわからないという話を聞きます。
日本人でも細かすぎてわかりづらいですよね。

言葉だけでなく、絵などを使ってしっかりと理解してもらう必要があります。
ゴミ出しのトラブルは近隣住民からのクレームにつながり、
物件を賃貸している会社に必ずクレームが来てしまいます。
企業は手厚くフォローしていかねばなりません。




技能実習生は特に日本に来たばかりの出来事、
そして日本人社員さんの態度や言葉など1つ1つのことを鮮明に覚えています。
企業がどのように接するかで彼らの仕事に対するモチベーションもだいぶ変わってきます。
経営者や人事による職場環境づくりがとても大切になります。

技能実習生の約3%が失踪しているというデータもあります。
夢を持って日本に来たのに慣れない環境でストレスを抱えて夢を壊してしまうのはとても悲しいことです。


入社させることよりも、
入社した後に技能実習生がどのように生活や仕事でも不満や困りごとを解消して、
活躍できるかを考えていくのがとても大事です!

集合写真

KUROFUNE株式会社は技能実習生の困りごとを解消して社内で活躍できる環境を作っております。
もし何か相談したいことがありましたらご連絡ください!

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