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コラム

湯治の期間と過ごし方

2020年6月12日

テーマ:湯治とは

コラムカテゴリ:美容・健康

体の冷えは病のもとであり、温めることは大切なポイントのひとつです。
さまざまな化学療法が施される今だからこその原点回帰でしょうか。自然治癒力を高める温泉療法が見直され、人間の体本来の力を知ることができる湯治に注目が集まっています。

温泉の効果効能を利用した体質改善や、病気の治療に適した湯治期間とはどのくらいなのでしょうか?

また本格的な湯治は無理だけど、気軽に体験する機会があれば…という方におすすめのプチ湯治をご紹介します。

湯治期間を有意義に過ごすために

湯治は医学的にも認められている入浴療法です。アトピー性皮膚炎などの疾患の改善や、精神面のケアとしても湯治が見直されるようになりました。日常を切り離して自然豊かな環境に身を置くこと、心身ともにリラックスすることが、一番の薬であるとも言えるでしょう。

ただし湯治は、毎日同じことを繰り返す単純な行為でもあります。飽きずにゆったりと、とにかくお湯に身をゆだねるのが最良の湯治期間の過ごし方です。

同時に適度に体を動かすことや、栄養バランスのよい食事をとることも大切です。交感神経を刺激しない、リラックスできる運動療法としてウオーキングはおすすめです。

大量の汗をかく温泉では塩分の摂取が不可欠です。日頃、塩分の取り過ぎを気にしている方も、湯治期間においてはそれほど神経質にならなくていいでしょう。

水分補給にはお茶やミネラルウオーター、野菜ジュースなどが適しています。1日1.5~2リットルの水分をとる人もいます。いつもとは違った量の汗をかくので、水分不足は脱水症状につながり大変危険です。入浴の前後は特に水分をしっかりとって、血液がドロドロになるのを防ぎましょう。

尿があまり出なくなったと心配される方もいますが、湯治によって汗をかいているので、尿量の減少は当然のことと理解しましょう。また慢性的な便秘に悩む方が、多量の排泄ができるようになるなど、胃腸のコンディションは上がっていきます。

いつも以上に十分な睡眠をとることを心がけましょう。昼寝をしたい気分なら、誰にも遠慮はいりません。横になり眠ることを優先しましょう。

湯治期間中は寝て、お風呂に入って、食事して、散歩するといった過ごし方が、ちょうどいいと思ってください。
湯治イメージ

湯治に最適な期間について

湯治に適した期間については諸説ありますが、本来は2~4週間程度の滞在が一般的です。これは細胞が生まれ変わるのに2週間かかることから考えられた湯治期間です。滞在型の湯治を検討するなら、14日間ほどが理想とされています。

湯治を始めて10日ほど過ぎると、血中のリンパ球が増えてきます。コンディションの回復や、体内の良い変化を実感できるのではないでしょうか。

汗をかく習慣が身につくと体の新陳代謝が活発になり、不要な老廃物の排泄が盛んになります。薬による副作用などを抱えていた場合も、血液が清浄化されることによって不快な状態が軽減されていきます。

白血球やリンパ球の増加は、免疫力の向上につながります。慢性病の改善傾向もあらわれはじめるでしょう。

ただし1日2~3時間の湯治をスタートさせると、湯あたりという風邪の症状のようなだるさや、頭痛に見舞われる場合もあります。悪寒を感じたり、湯治のたびに疲労感を伴うようなら、1回休む方向で様子を見ましょう。

食欲が増すのはよいことです。逆に食欲が落ちるようなら、湯治の時間を減らすことが必要です。

1日2~3時間の湯治が体力的にきつい場合は、最初から無理をすることはありません。自分のペースで、時間にとらわれずに体を慣らし、少しずつ時間を延長していくといいでしょう。

湯治イメージ

はじめての湯治ならプチ湯治がおすすめ

古くからある湯治宿には質素な造りのイメージがあります。「足し算ばかりの世の中だから、時には引き算も大事?」とは言え、山奥のさみしい場所にあって食事も自炊、設備もあまり整っていないところだと、初めての湯治や1人で出かける湯治には、ちょっと不向きかも知れません。

また病気と向き合うシニア世代の方や、本格的な長期滞在客が多い場所も、敷居が高いといった印象を受けるのではないでしょうか。

最近、女性を中心に人気なのが「プチ湯治」です。お休みもそれほど長期にとれないという方にもおすすめです。週末や連休を利用し、プチ湯治をする若い世代が増えています。

温泉旅館などが提供するプチ湯治には、2~3泊の短期滞在や3食提供のプランもあり、それぞれに体験しやすい工夫とサービスが用意されています。

静養も兼ねて気分転換するもよし。健康維持や健康増進、美容効果も期待できるお湯で、気持ちよく体調を整えることができます。2泊3日程度のプチ湯治は、現代人にあった温泉療法と言えます。

オンライン総合旅行サイトなどで、行ってみたい場所やプランの内容、泉質や効果効能などをチェックしてみましょう。

歴史ある客室や湯治場は、心の落ち着くシチュエーションです。四季折々の景色を眺めるロケーションも期待できます。生活スタイルに合わせたプチ湯治で、昔ながらの湯治体験ができるなんてうれしいですね。

山梨県のラドン温泉「湯~とぴあ」

この記事を書いたプロ

早川善輝

湯治のプロ

早川善輝(ラドン温泉ホテル 湯~とぴあ)

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