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ラドン温泉の妊婦さん・赤ちゃんへの影響

2020年8月14日 公開 / 2020年8月15日更新

テーマ:ラドン温泉の効果・効能

コラムカテゴリ:美容・健康

ラドンが放射能元素であり、放射線が出ることから、妊婦さんや赤ちゃんにはラドン温泉は危険だと思う人もいるかもしれません。

結論からいえば、温泉浴で被ばくする線量は微量で、DNAを傷つけるような危険な放射線は含まないので、ラドン温泉を利用できないわけではありません。ここでは、妊婦さん・赤ちゃんの温泉の入り方と健康への影響をご紹介します。

妊婦さんが温泉に入る時の注意点は?

 
そもそも妊婦さんの温泉浴自体、1982年から2014年の間、環境省で禁忌(不適切だから認められない)と定められていました。妊婦さんへの健康上の配慮という名目でしたが、結局のところ、その根拠があいまいだということで、2014年から妊婦さんの温泉浴が解禁となりました。

ただし、熱めのお湯に長い間つかって湯あたりをしてしまうと、妊婦さんは特にホルモンバランスが変化して自律神経が乱れることがあるので、温泉の温度とつかる時間には気をつけましょう。妊娠初期と後期は感染症に気をつけなければいけないので、衛生面の注意も必要です。

また、浴室の床は滑りやすいので転倒に気をつける必要があります。できれば、一人での入浴は避けた方がいいでしょう。

それから、直接入浴とは関係ありませんが、長距離の移動や観光で体が疲れたところで温泉につかると、子宮収縮が起こる可能性もあると言われています。できれば近場で無理のない旅行にしましょう。

温泉と女性

ラドン温泉の妊婦さん・赤ちゃんへの影響

冒頭にも述べましたが、ラドンからは放射線が出ます。ラドン温泉は、人工的にラドンを発生させて浴槽に入れるので、自然界にあるラドンより多くの他放射線の被ばくを避けることが出来、結果として空気を吸うことより1/12000以下の被ばくですませることになります。

確かに放射線はDNAを傷つけることがあります。妊娠中のお母さんや生まれたばかりの赤ちゃんが被ばくして、胎児や赤ちゃんの若い細胞が傷ついて障害を起こす心配もあります。でもそれは、ヨウ素131やセシウム137などの原発事故などで放出される放射線によるものです。

その点ラドンは、浸透力が弱くDNAを破壊しないα波以外を発することはなく、体内に入って約40分後にはラドンから別の物質に壊変(かいへん)していき、約180分後には体の外に排出されてしまいます。ちなみに、同じラドンを含む天然の放射能泉には、β線、γ線が微量でも含まれています。

さらに、ラドン温泉で被ばくする線量は年間0.4mSvで、これは、自然界で日常的に浴びる線量2.4mSvに比べかなり低い数値です。妊婦さんや赤ちゃんが1年間、毎日ラドン温泉につかることは考えにくいので、ほとんど健康への心配はいらないと言えるでしょう。

温泉と子供

ラドン温泉の妊婦さん・赤ちゃんへの効果

妊婦さんが温泉に入るといいことがいくつかあります。まず、妊娠中にむくんだ足が、温泉で温まることで血流がよくなって新陳代謝が促されます。血流がよくなれば、肩こりや腰痛なども緩和されます。

また、妊娠するとホルモンバランスが崩れるので、自律神経が乱れやすくなって、イライラしたり気持ちが落ち込んだりと、情緒が不安定になりやすいものですが、温泉につかることで心身ともにリラックスできます。
お母さんがリラックスすると、おなかの赤ちゃんもリラックスできるので、母子ともにいい効果があると言えます。

一般的な天然温泉でもこのような効果がありますが、ラドン温泉はより効率的に体にも心にもいい影響を与えてくれます。浴槽に一定量の新鮮なラドンを送っているラドン温泉では、38~40℃程度の温水にもかかわらず、5~10分もしないうちにサウナ以上の発汗が見られ、汗で老廃物が排出されます。

さらに、ラドンの化学的作用によって、血液の浄化、血管の拡張、自律神経の調節、抗アレルギーなどが期待できます。

ラドン温泉では、温浴中に皮膚から10%、呼吸により肺から90%の割合で体内に入って、血流で体全体にラドンが運ばれるので、ラドンの強力なイオン化作用で血管内の中性脂肪、コレステロール、過剰な糖分の代謝を促進して血液をサラサラにします。

脂肪と親和性の高いラドンは、内分泌腺や神経線維などに集まりやすく、神経痛や自律神経の正常化などに効果を発揮します。消炎・鎮痛の効果については、ヨーロッパの医療機関で研究され、ラドン療法として確立しています。

ラドン温泉の効果的な入浴法については、38℃程度の温度であることを確認して、5~10分程度浴槽につかります。2時間ほどあいだをおいて2回目の入浴を行い、これを1日に3回くらい(5回でも問題ない)が適当な回数ですが、2回目以降は多少の疲労感があります。入浴してすぐに体温が上がるので、1回の入浴での長湯は避けましょう。

とはいえ、妊婦さんはあまり疲れてはいけないので、ほどほどにする方がいいでしょう。おなかの中の赤ちゃんがリラックスできるくらいの回数で、あとは浴室外でゆっくりしましょう。

オムツのとれていない赤ちゃんを大浴場に入浴させることはないでしょうが、もう少し大きくなって入れるようになったら、入浴は長くても5分くらいがいいでしょう。熱中症を避けるためにもご協力をお願いいたします。

この記事を書いたプロ

早川善輝

湯治のプロ

早川善輝(ラドン温泉ホテル 湯~とぴあ)

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