医療保険で美容を?ヒルドイド問題について【山梨 漢方 さわたや薬局】
前回より日本の医療費についてお届けしております。
前回は医療費がこの40年で大きく増えてきた背景を整理しましたので、今回の後編では、今回の本題とも言える最近話題のニュース
「OTC類似薬の自己負担増」
についてお届けしたいと思います。
そもそも「OTC類似薬」って何?
みなさんそもそも「OTC医薬品」ってどんな医薬品かご存知でしょうか?
「聞いたことあるよ〜」という方も多いと思いますが
OTCというのは、Over The Counter(オーバー・ザ・カウンター)の略で、いわゆる市販薬のことです。
OTC類似薬というのは、
市販薬としても買える
でも病院では処方薬としても出る
成分や効能が似ている(あるいは同じ)
こういうタイプの薬を指します。
代表的なイメージとしては、
湿布薬
解熱鎮痛薬
胃腸薬
アレルギー薬
などがよく話題に上がります。
今、議論されているのは「保険適用をやめる」ではない
そのOTC医薬品の保険適用についていろいろ話題となっておりますが・・・
ここ、誤解されやすいポイントなんですが、
「OTC類似薬は今後保険が効かなくなる」という話では、現時点ではありません。
議論されているのは、
保険適用は残したまま、今の1〜3割負担に
「追加で」
自己負担を上乗せする
という形にしてはどうか、ということを論議しているんです。
つまり
これまで通り処方はされる
保険も一応使える
ただし、今よりは“少し高くなる”
そんな仕組みが検討されている、ということなんです。
しかも、どの薬が対象になるのか、どれくらい負担が増えるのか、いつから始まるのか——このあたりはまだ最終決定ではなく、議論の最中なんです。
良い面がある一方で、心配な点もある
この話題で問題となっている点がいくつかあるのですが、「医療費の削減」という大きな目的は誰しも理解できると思うのでうが
ちょっと心配な点も多いですよね。
たとえば、
薬を“我慢する人”が出てこないか?
これはとても大切な問題ですよね。
自己負担が増えたことで、必要な薬まで我慢してしまう人がでてしまう可能性もあり
結果的に症状が悪化して、医療費が増える可能性もあります。
軽い段階で抑えられていた症状が、我慢したことで悪化してしまう。そうなると、受診が遅れて治療が大がかりになり、結果的に医療費がかえって増える、という本末転倒なことも起こるかもしれません。
また、高齢の方、慢性的な症状がある方、所得が少ない方など、影響を受けやすい人ほど自己負担が重くなる可能性があります。これは「医療費の話」だけでなく、医療の質や生活の質にも関わる問題ですよね。
だからこそ、この問題はとっても難しいテーマだと思います。
じゃあ僕たちは、どう考えたらいいのか?
ここで僕が一番大事だと思うのが、セルフメディケーションという考え方です。
セルフメディケーションというと、「自分の健康は自分で守る」みたいに誤解されがちですが、そうではなくて
“自己管理”をしつつ、必要なときは専門家に早めに相談するというのが本質だと思っています。
これからの入口は「かかりつけ薬局・薬店」になっていく
ちょっとした不調のとき、
市販薬で様子を見ていいのか
受診した方がいいのか
生活の整え方で改善できそうなのか
この判断をひとりで抱えると難しいですよね。
だからこそ、医療機関に行く前の相談先として、国も
かかりつけ薬局
地域の薬店
の役割を重視しています。
「病院に行くほどではないけど不安」そんなときに相談できる場所を持つのは、これからますます大切になると思います。
「何でも薬」から一歩引いて、予防の力を育てる
僕たちはつい、
痛みが出たら痛み止め
胃が重いなら胃薬
咳が出たら咳止め
風邪なら風邪薬
というふうに、「症状→薬」で考えがちです。
もちろん薬が必要なときはあります。でもその一歩手前で、
冷えを整える
胃腸をいたわる
睡眠を確保する
ストレスを溜め込みすぎない
こういう日々の養生で改善できる不調も、実はとても多いんですよね。
そして漢方の視点では、
気が不足している
血が不足している
潤いが足りていない
ストレスで気が巡っていない
など、自分の状態を言語化しやすいのも強みです。
自分の体を理解できるようになると、受診回数や薬の使用回数が減ってくる方も少なくありません。
制度が変わる可能性があるからこそ、今のうちに
今回の「OTC類似薬の自己負担増」の議論を見て僕が感じたのは、
今まで通りの感覚で「具合が悪ければ受診して薬をもらう」という流れが、少しずつ変わっていく可能性が高くなるかもしれない、ということです。
だからこそ
予防
養生
健康の自己管理
早めの相談
こうしたことがこれからますます重要になるのではないかと思います。
OTC類似薬の議論は、医療費を抑えるための話だと思いますがこの議論がスタートで、結果として予防の意識がもっと高まると良いなぁ、と思っています。
前編でも触れましたが、医療は発達しましたが、病人は減っていない、というジレンマに今の日本は陥っていると思います。
漢方の知恵、考え方がもっともっと広まることで
「未病先防」
っという予防の大切さ、病気の一歩手前で体調を整えることで大きな病を未然に防ぐ、ということにつながれば、日本の医療費の削減につながるのではないかと思いますが・・・
実際のところ医療費の問題は本当に複雑で、いろいろな利権も絡んでいると思います。
医療費削減を諦めるわけではありませんが、兎にも角にも僕らが日々の生活を元気に、明るく、楽しく、最終的に
「ピン・ピン・ころり」で人生が全うできればよいのですから、今回の議論がスタートでぜひ「予防」という意識が高まってくれると
漢方の知恵を活用してくれる方が少しで増えてくれると嬉しいなぁ、と感じております。
一人ひとりの意識が医療費削減につながると思いますので
国任せ、政治任せにせず
みんなでコツコツやっていきましょうね。
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