年末年始こそ意識したい薬膳的『5つの味』その①
いよいよ今年も12月。街はイルミネーションできらびやかに光り輝き忘年会、クリスマス、同窓会、仕事納め、年末年始の集まりなど、1年でもっとも外食や外出が多くなる時期です。
子供の頃はこんな季節になるとウキウキ、ワクワクしたものですが、最近どうもこの季節が憂鬱・・・
「楽しい季節」のはずなのに、この時期になると決まって・胃腸が重い・やたら疲れる・風邪をひきやすい・メンタルがしんどいそんな人が実は漢方相談をしているとめちゃくちゃ多いと感じます。
【忘年会が「楽しい人」と「地獄の人」が分かれる理由】
僕は楽しくみんなでお酒を飲んだり、食事をしたりすることが基本好きなのですが、正直「ちょっと苦手」っという方も好きという方と同じぐらいいらっしゃると思います。
日頃から良く食べて、良く飲んで、よく喋るなどして
発散することでストレスケアをすることを好む漢方的な「気滞タイプ」
の人にとっては、忘年会などの宴会が多い時期はある意味「ガス抜きの場」がたくさんある状態なのですが・・・
・人と話すだけでドッと疲れる・人混みにいるだけで疲れる・本当は一人で静かに過ごしたい・うるさい空間が苦手
そんな人にとって、宴会は回復の場ではなく、地獄のような場所、消耗の場になります。
さらに、・普段から食べ過ぎ・普段から飲み過ぎこの土台があると、忘年会シーズンで一気に内臓がオーバーワークになりやすい。もともと食欲が旺盛なので、コントロールが効かずに連日食べ続けてしまい
その結果・胃腸を壊す・眠りが浅くなる・疲れが抜けない・免疫が下がり、感染症にかかりやすくなるという“負の連鎖”が起きやすくなります。
【漢方的にみた「宴会シーズンにしんどくなりやすい4タイプ」】
今回は特に影響を受けやすい、次の漢方的4タイプに分けてお話します。
① 元気不足の 気虚(ききょ)タイプ② ストレス過多の 気滞(きたい)タイプ③ 食べ過ぎ飲み過ぎの 痰湿(たんしつ)タイプ④ 胃腸虚弱の 脾虚(ひきょ)タイプこれらは単独のこともありますし、「気虚+痰湿」「気滞+脾虚」など、複合している人もとても多いです。
① 気虚タイプの人・疲れやすい・風邪をひきやすい・声に力がない・朝が弱いこのタイプの人は、「楽しむ前に、もうエネルギーが残っていない」状態。忘年会に行くだけで・ドッと疲れる・翌日まで響く・ 数日してから体調を崩すっというパターンになりやすくまた、宴会があると思うと数日前から憂鬱、なんて方もいます。
② 気滞タイプの人・イライラしやすい・緊張しやすい・お腹が張りやすい・ため息が多いこのタイプは、喋る・動くことで気が巡って調子を保っている人。適度な会食や会話はむしろ向いています。ただし、・無理に愛想を振りまく・基本的に愛想が良いのであまり本音を言えない・賑やかなところは嫌いじゃないけど、気を使い過ぎてしまうこんなタイプの方は完全プライベートな飲み会なら良いのですが、仕事が絡んだような飲み会だと逆に一気に消耗してしまう場合も。
③ 痰湿タイプの人・体が重い・むくみやすい・甘いもの、脂っこいものが好き・お腹が張りやすいこのタイプはまさに宴会シーズンで一気に悪化しやすい代表格。普段の「ちょっと食べ過ぎ」が年末年始は「完全にオーバー」になります。胃も腸も休むヒマがなくグロッキー状態に。
④ 脾虚タイプの人・少し食べ過ぎるとすぐもたれる・下痢しやすい・食後に眠くなる・冷たい飲み物でお腹が壊れるこのタイプは、もともと消化吸収のパワーが弱め。宴会の・冷たいビール・脂っこい料理・深夜の食事この3点セットがそろってしまうと完全に胃腸がノックアウト。これが続くのでお正月休みは完全ダウン。なんてことも起こりやすくなります。消化吸収は僕らが思っている以上に体の負担になるんです。
【宴会シーズンは「養生力」が問われる季節】忘年会・新年会・クリスマス・お正月。これを全部「全力参加」で過ごすと、1月は・体調崩壊・やる気消失・免疫力低下この状態でスタートしやすくなります。でも逆に言えば、ここを上手に乗り切れる人は、1年ずっと楽になります。
次回の後編では「気虚・気滞・痰湿・脾虚」それぞれの・飲み会前の整え方・当日の過ごし方・翌日の立て直し方などを、まるっと具体的にお伝えしたいとおもいます。
【漢方相談の申し込み&お問い合わせ・お仕事のご依頼など下記より】
☆LINE☆
https://lin.ee/8PcigAl
☆問い合わせフォーム☆https://mbp-japan.com/yamanashi/sawataya/inquiry/personal/
☆さわたや薬房HP☆http://www.sawataya.com
◇X・Instagram・note・さわたや薬房HPなど早川コータの各種コテンツはこちらからhttps://lit.link/kotahayakawa



