6月のある雨の日に100パーセントの調律師に出会うことについて〜梅雨時の漢方的ご自愛法〜山梨 漢方 梅雨バテ
最近、僕は朝歩くことにしている。理由は特にない。
ただそうする方が良い気がしたのだ。
しかし歩くきっかけを与えたくれたのは彼女だった。
「1日7000歩歩くと、死亡率が半分になるらしいよ」ある朝、彼女は新聞を読みながら言った。「そんなに歩かなくても、僕は十分元気だよ。」僕はコーヒーを啜りながらちょっと反論してみた。彼女は新聞やニュースの記事を鵜呑みにするクセがあるからだ。でも、残念ながら彼女の言うことはだいたい正しい。今回もそうだ。僕はその日の午後から歩き始めた。
彼女は漢方の専門家で、業界ではそれなりに有名らしい。本も数冊出版しているし、女性向けの雑誌にちょっとしたコラムも執筆している。
そして僕はただのジャズ・ピアニスト。しかもお世辞にもあんまり売れっ子とは言えないピアニストだ。
健康に関することで彼女の言う事のほうが正しいということは
スタン・ゲッツが歴史的なテナー・サックス奏者であることが間違いないのと同じぐらい確実な事実だ。彼女は日頃から
体の“気の巡り”がどうとか
五臓がどうとか
まるでおとぎ話のような話をしてくれるのだが意外とその話が面白い。彼女の話を聞いていると、僕の体にも
「肝」やら「脾」やら「腎」やらがあるらしく
気血水によってカラダが維持されているらしい。そんなことを考えながら実際に少し歩き始めてみると少しだけ身体の中に流れが生まれるのがわかった。
普段から座ってばかりの僕にとってはあまり普段感じたことがない感覚だった。
歩くというのは奇妙な行為だ。目的地がなくても成立する数少ない移動手段。電車もバスも、目的地なしでは動いてくれないが
歩くことだけは違う。歩くことは「そのもの」自体が手段ではなく目的になりうるのだ。
僕は毎朝、近所の川沿いを歩く。川には白鷺がいて、たまに鯉が跳ねる。一度だけ、タヌキを見たことがある。昔人間とタヌキが争うようなアニメ映画があったことをちょっと思い出した。僕はそんなことを思い出しながらそのまま歩き続けた。歩いていると色々なことを思い出すし、色々なアイデアも浮かんでくる。
そういえば彼女は7000歩歩く、と言う話をしたときに
「歩くと“腎”が養われるわよ」と言っていた。腎?
どんな働きがあるかはうる覚えだったが
確か、廊下とも関係あって、脳の働きとも継っていると言っていた気がする。それでアイデアが浮かぶのだろうか?そんな習慣を続けていたところ彼女がおもむろに僕にこんなことを言ってきた。「歩いている人って、やっぱりいきいきしている感じがするわ。なんか”行きている”って感じ。」僕は少し考えて「たしかに、止まってる人よりはね」と答えた。
そう、僕達は「動物」
”動く物”なのだ。7000歩。その数字に特別な意味があるのかは、僕にはさっぱり分からない。
ケンブリッジだがオックスフォードだが、ハーバードだかの偉い学者さんの論文に書いてあったらしいが歩くことが何より心身を健やかにすることは間違いないようだ。
最近は、彼女も一緒に歩くようになった。僕たちはほとんどしゃべらずに歩く。でも、そんな沈黙のなかには言葉よりずっと深いものがある。
歩くことについて僕が語りたいのは、そんな静かで、確かなものについてだ。
【解説】今回は先日とある新聞の記事に掲載されていた
「1日7000歩でも十分な健康効果がある」という英オックスフォード大学などの研究チームが発表したデータを元に物語にしてみました。その研究データによると1日7000歩を目安に歩いている人は、1日2000歩程度の人と比べて
全死因による死亡率が47%減少
がんによる死亡率も37%減少
心臓病などの生活習慣病のリスクも、糖尿病22%、心臓疾患38%、脳卒中26%と軒並み減少
との結果が出たそうです。
歩くことはシューズさえあれば道具もいらない、場所も選ばない、仕事中でも、旅行先でも楽しむことができるし
車や電車、自転車などの移動とは違う風景も見ることができます。
今はジムなどで器具を使った運動をしている方も多いですが僕達は人生の最後まで自分の脚で「歩くこと」ができるのが理想ですよね。
そのための筋肉を鍛えるには「歩くこと」がもっともシンプルですが効果的な運動ですよね。
ぜひ、日常的に歩く時間を普段の生活に「ちょい足し」で作ってみませんか?
歩くときの注意点は一つ「良い姿勢を意識」することです。
歩くことでちょっと人生が変わるかもしれません。ぜひお試しください。
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