誰もが通る道『更年期』を快適に過ごすには③【山梨 漢方 さわたや薬房】
4回の長期シリーズとなってしまった月経リズム別のご自愛法ですが今回で最終回です。
前回最終回のつもりでしたが、思いのほか排卵期のお話が長くなってしまったので、4つ周期の最終回
月経期、卵胞期、排卵期、そして今回は
『黄体期』
についてお届けしたいと思います。
【月経痛と二大巨頭・月経前症候群にもつながる「黄体期」】
シリーズの最後は妊娠を成立させるための時期であり、子宮内膜が厚くなりエストロゲンもプロゲステロン（黄体ホルモン）の分泌も盛んになる時期
ある意味、女性の元気と血液がもっとも必要になる時期
「黄体期」
です。
基礎体温表をつけたことがある方はわかると思いますが、基礎体温が二層になるうちの高い温度の方、高温期、と言われる時期が黄体期で
生理痛が起こる月経期と二大巨頭と言われるぐらいの不調
PMS・月経前症候群
が起こる時期です。
月経前症候群は月経が始まる数日前、長い方だと排卵後の約2週間ぐらい続く不調で
イライラ、くよくよなどの気分の不調
眠気、だるさ、便秘、めまい、耳鳴り、腹痛
ニキビ、肌荒れなどの肌トラブルなど様々な不調が起こります。
この時期はエストロゲンもプロゲステロンも分泌が活発になり、子宮内膜を厚くして、それをしっかり妊娠ために維持しないと行けない時期なので、元気も血液も大量に必要になります。
そのため、この時期に十分な元気と血液が無い方や
ホルモン変化で自律神経も乱れやすくなるので日頃から自律神経が乱れ気味の方は月経前になると更に不調が悪化してしまうので
無理なダイエットで体力を低下させたり
激しい運動などで必要なエネルギーが不足することを避けて
しっかり栄養を摂りましょう。
月経前は気力も体力も血液もたくさん必要な時期で、ホルモンの分泌を促すため自律神経も弱りやすく、心とカラダの弱りも出やすい時期です。
できるだけ、人生を左右するような重たい話や難しい話、大きな買い物をするなど、決断力が必要な問題などに答えを出すのはこの時期は避けたほうが良いと思います。この時期は気をつけないと余計な夫婦喧嘩やパートナーとのケンカ
職場のいざこざなども起こりやすいので
『そういう事が起きやすい時期』
ということを知っておくとトラブルを未然に防げるでしょう。
この時期も月経期同様、カラダをしっかり温めてカラダが必要としている元気や血液を食事で補いましょう。
この時期おすすめは鶏肉です。
鶏肉は豊富なタンパク質を含んでおり、血液のもとになるのと同時に薬膳では元気を養うと考えます。
一緒にかぼちゃ、生姜、にんにくなどを使うとさらにカラダが温まり、楽になります。
疲れやすい方はこの時期は長い距離のマラソンなど激しいスポーツはさけてジョギングでも軽めにしておきましょう。サウナや長風呂で汗をかきすぎるとカラダの潤いを消耗してしまうので、運動同様気をつけましょう。
今回のシリーズでは月経周期毎にカラダどんなことが起こるのか？ということと、その時期に合わせたご自愛法についてお届けしました。
女性の方にはリズムがあります。このリズムを上手に活用するといつも以上に素晴らしいパフォーマンスが発揮されたり
しっかりと事前に養生しておくことで、平均的に素晴らしいパフォーマンスを行うことが可能です。
また、仕事量などを月経周期で調節することで、無用の不調を引き起こさなくてすむようになります。
男性の方も月経周期で女性の体にどんな事が起きているか知ることで、お互いを仕事でもプライベートでも支え合うことができますので
男性も方にもぜひ月経について、もう少し知ってほしいと思いますので、今日のお話が少しでもみなさんのお役に立てば嬉しいです。
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