花粉大国山梨だからこそ注意したい!春に向けての漢方的養生法【山梨 漢方 さわたや薬房】
『寒暖差が激しい』
ここ数年は挨拶代わりにこんな会話がよくかわされますよね。
僕も漢方相談をしていると、お客様とよく寒暖差についてお話をします。
それにしても
僕ら人間は、寒ければ温かい服を着たり、温かい食べ物を食べたりして体を温めることができます。
しかし、動物たちはそうはいきません。
確かに動物には冬毛や夏毛が生え変わる仕組みがありますが、基本的には「裸」の状態で季節の変化に対応しています。
それでも彼らは自然に適応しているのです。
もともと僕たち人間にも、寒暖差に適応するシステムが備わっていましたが、便利な生活を追求する中でその機能は失われつつあります。
とはいえ、それを今さら嘆いても仕方ありません。僕らは僕らなりに、この寒暖差に向き合っていく必要があります。急な寒さや暑さに対応する基本は、体温調節機能をしっかり働かせる養生をすることです。
体温調節機能とは?
体温調節の司令塔は脳の「視床下部」という部分です。
この視床下部は、ホルモンや免疫、自律神経に指令を出す重要な役割を持っています。そして「暑い」「寒い」といったストレスを感じると、次のように体温を調整してくれます。
体温を下げるとき:汗をかいて熱を外に逃がす。
体温を上げるとき:筋肉を震わせて熱を作り出す。
例えば、寒いときに体がガタガタ震えるのは、筋肉の収縮で熱を作り出すため。また、鳥肌が立つのは毛穴を閉じて体温が逃げるのを防ぐためです。この仕組みを活かして、体温調節機能をサポートすることが寒暖差に負けない体を作るカギとなります。
寒暖差に負けない体を作るための2つのポイント
1. 血流を良くする習慣を持つ
運動やお風呂を活用して体温を上げたり、発汗を促すことが重要です。
寒いときは:軽い運動やお風呂で体を温める。これにより、体温を上げるサポートができます。
暑いときは:適度に運動したりお風呂で汗をかくことで、熱を外に逃がしやすくなります。
実は、熱中症は汗をかきにくい人ほどなりやすいのです。発汗しやすい体を作ることは、寒い季節だけでなく、暑い季節にも役立ちます。
2. ストレスをケアする
視床下部は体温調節だけでなく、ストレスにも敏感に反応します。過度のストレスがかかると、この機能が乱れやすくなります。例えば、暑いはずなのに震えが止まらない、寒いのに汗が出る、といった症状が現れることも。
ストレスケアは心身の健康だけでなく、体温調節機能を正常に保つためにも大切です。リラックスできる時間を意識して確保することが、寒暖差に強い体を作る第一歩です。
快適さを大切にする暮らし方
ファッションには「やせ我慢」という言葉がありますが、無理をする必要はありません。その日の気候に合った服装を選び、体を守ることが最優先です。快適に過ごせる工夫をしながら、寒暖差に対応できる体づくりを心がけましょう。
シンプルだけど元気も大事
そして漢方では『気の不足』
と言ってもわかりにくいと思いますが、シンプルに体力がない方、カラダが弱っている方は寒暖差に弱いと考えます。
気温差も外的刺激で、漢方では気の不足は外部からの刺激や、邪気に侵されやすくなると考えます。
今風に考えるとカラダの弱い人が免疫バランスが乱れて感染症になりすかったり、アレルギーがおきやすかったり、という感じでしょうか?
そうならないためにも消化の良い食事をしっかりとり、睡眠不足にならないように気をつけましょう。
気の使いすぎ、気の回しすぎ、気を配りすぎることにも気をつけましょうね。
今や寒さ対策以上に大切な
『寒暖差対策』
安定しない気候に文句を言っても仕方ないので、僕らはしっかりと今の自然環境に順応できるような体調管理をしていきましょうね。
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