基本中の基本の養生『疲労を溜めない為の養生法』
夕方になると眠くなり、とても仕事や家事をするのが辛い
そんな声をよく耳にします。
今回は【コータの漢方RADIO】宛にリスナーの方からいただいたご質問にお答えさせて頂いた内容をnoteでお届けします。
いただいたご質問はこちら↓
養生ネーム 17歳さんからのメッセージです。コータ先生、いつも楽しい番組ありがとうございます。(番組のメッセージテーマ『懐かしのドラマ』についてのコメントを頂いておりますが、ここでは割愛しますね。内田有紀さん主演のドラマ『17歳』についてのお話をいただきました)コータ先生に質問があります。養生ネームは17歳と言っておきながら、最近、仕事をして家に帰ると何もする気がしないし、休みの日でも家事や育児を1日すると夕方頃から元気でなくなってしまいました。40歳超えてプレ更年期真っ只中なので、仕方ない、と思いつつもちょっと変だなぁとおもい、もし対策があればぜひ教えてください。
というご質問をいただきました。
漢方相談をしていても
『疲労感を感じる』
という方は非常に多いのですが、特に多いのが実は17歳さんと同じ
「夕方から夜の疲労感」です。
人によって感じ方は様々ですが眠いだるいあくびが止まらないやる気がでない様々な不調が起こります。
夕方から夜は食事の準備をしたり、仕事終わりで本来であれば自分時間でやりたいことがいろいろあるのに帰宅してなんとか食事をとったあとはソファーで横になってテレビを見たりするだけで何も出来ない、なんて方も多いと思います。
また、家族がいて食事の支度をしないと行けない方はなんとか力を振り絞って食事を作ったり、エナジードリンクや栄養ドリンクを飲んでなんとか踏ん張っている、なんて方も多いかもしれません。
そして多くの方が
「以前は夕方でも夜でも元気で仕事が終わったあと、平日でも遊びにいったのに」「夕方から夜の家事もそれほど苦じゃなかったのに」
と口を揃えておっしゃります。
それを歳のせいにしてしまっている人が多いのですが、
もう30代だから、40代だから、50代、60代だからと年齢のせいにしてはいけません。
同じような環境の同世代の方でも元気な方はたくさんいますし、70代、80代でも夕方から夜でも元気、という方はたくさんいます。
ではこの違いって何でしょうか?
【漢方的に考える夕方から疲れて仕方ない方の原因】
カラダのバッテリー容量の大小、体力の有無はもちろんですが、決してそれだけではありません。
・血虚や気虚の可能性も漢方的には夕方から夜に眠気、だるさ、生あくびなどが出て仕方ない、やる気が起きない状態は血液不足の血虚や元気不足の気虚の方に多く見られる症状です。血液や元気というカラダに必要な物がないので起こるのですが、大切なのはその原因です。
まず注意したいのが1日に食事です。
とくにお昼ごはん、ご飯やパンなどの糖質が富足しやすい方はこのような不調が夕方になって起こりやすいと思います。だるさ、眠気、あくびなどは空腹時など血糖値が下がりすぎると起こる症状でもあります。
糖という脳や筋肉のエネルギー源が不足すると脱力感や眠気を強く感じます。
さきほど登場したエナジードリンクや栄養ドリンク剤を飲むとしゃきっとする感じがするのは入っているビタミンや生薬の働きと言うよりも、糖分が非常に多く含まれているものが多いので、血糖値が上がり元気がでるのと、カフェインで覚醒するからです。
どうしようもないときは仕方ないですが、できれば食事やもっと安全なもので補いたいものです。
かりにお昼ごはんの糖質を抜きすぎているようでしたら、ぜひしっかりと「ご飯」を食べてください。
野菜も良いのですが、カラダのガス欠を防ぐのは炭水化物、ご飯です。
もし炭水化物を意識的に減らしている方で、夕方からの眠気やだるさを感じている方は食生活の見直しが大切だと思います。
もともと疲れやすい元気不足の方もごはんや、パン、イモ類などの糖質はカラダの元気を補ってくれるので薬膳でも元気不足の方にはおすすめをしています。
お昼ごはんで取ることやおやつで果物やドライフルーツ、小さめのおにぎりなどで糖質を夕方前に補給しておいても良いでしょう。
運動をあまりしない、もともと疲れやすいタイプの方は1日連続して動くバッテリーがない状態です。
パワーナップと言われるようなお昼寝を昼休みにとったり、帰宅後に時間を15分程度に区切って昼寝、夕方寝をするのもおすすめです。ちょっとした休息が頭をスッキリさせてくれます。
以前もお伝えしましたが、長く寝すぎると昼寝同様、かえってカラダがだるくなるし、夕方の休息は休みすぎると時間のやりくりが大変になるとので、タイマー等で寝る時間をコントロールすると良いでしょう。
夜ふかしはもちろんよくありませんが、充実したナイトライフは人生を彩ってくれます。
年々体力は低下していくので、日頃から運動、睡眠で疲れないカラダづくりをしておくことは大切ですが、20代、10代でも夕方からだるくなってしまうような方は食事や休み方に問題があるかもしれないので、生活習慣をちょっと見直すと良いかもしれません。
今回は【コータの漢方RADIO】宛にいただいたご質問にお答えして
『夕方から夜にダルくて仕方ない』
と言う時の漢方的対策についてお届けしました。
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