新年だからこそ注意したい『食養生』の大切さ【山梨 漢方 沢田屋薬局】
今回は実は山梨県は環境的にお悩みの方が多いと思われる、夜中や日中に足がつれる【こむら返り】の漢方的な養生法についてお届けしたいと思います。
僕は山梨県の方は他の県の人に比べると足が釣りやすい人の割合がこの夏場は特に多いのではないかと思います。
その理由は?
それは今回のコラムをご覧いただけばよく分かると思いますので、ぜひご覧ください。
※今回の内容は僕が毎日配信中のPodcast番組『コータの漢方RADIO』宛にリスナーの方から届いたご質問した内容をもとにお届け致します。
☆Podcast番組に届いたご質問☆
養生ネーム、ひろさんからのメッセージです。
コータ先生、猫林さん(猫林さんは番組アシスタントです。詳しくはPodcast番組をお聞きください)
おはようございます。毎日の配信ありがとうございます。
今朝明け方に数十年ぶりに足(ふくらはぎ)がつりました。水分不足でしょうか?
何か気を付ける事があればお願いします。
っということで、足のふくらはぎなどがつれてしまう、一般的には『こむら返り』と呼ばれている症状について今回はお届けしたいと思います。
☆足がつれる、こむら返りの原因とは?☆
ひろさんのように明け方や夜中に足がつったり、日中でも急に足がつってしまって痛い思いをしたことがある方も多いと思います。
そもそも、この足がつれる、こむら返りとはカラダがどんな状態になっていることを言うのでしょうか?
「つる」とは、足や手などの筋肉が伸縮バランスを崩してしまうことで、異常な収縮、筋肉が縮まったまま元に戻らない状態をいいます。
一般に原因と考えられていることは
激しい運動や、急に体を動かしたとき
また、運動とは関係なく、カルシウムやマグネシウムなどの栄養が不足したとき
そしてひろさんが言うように水分不足、
カラダの冷え、熱中症、急激な寒暖差によっても起こることがあります。
また、原因がよくわからないときもあります。
☆たかが『足がつる』と甘く見ないで
足がつると言うと走り続けるような種目のスポーツ選手が試合中に足がつれて倒れ込むという場面をよく目にしたことがあると思います。
お正月の箱根駅伝で足がつってしまって途中リタイア、なんて場面を見たことがる方も多いと思いますし、サッカーやラクビーなどの試合中に足がつってしまって、チームメイトなどに伸ばしてもらっている場面もよく見かけますよね。
何かスポーツをしていてその最中に足がつってしまうことはよくあることですし、筋肉の疲労で痙攣が起きたり、大量の発汗で水分と一緒にカルシウムやマグネシウムといった栄養素、ミネラルが不足すると起こるなら原因がはっきりしているので、まだ良いのですが、問題は大した運動もしてないのに、足がつってしまう人です。
『こむら返りはその時痛いけどもうすぐに治るから大丈夫』
と気にしない方も中にはいらっしゃいますが、特に運動もしてないのに足がつれたい、
運動すると足が釣りやすいとしても、その頻度が周りに比べて多いのも困ったものです。
なので、足がつる、という症状も病気の前触れ、カラダからの弱りのサインと言えるでしょう。
気をつけたいのが
足がつるだけでなくそれと合わせて
喉が渇く
手足がしびれる
歩行しづらい
腰痛がある
足が異常にむくむ
言葉のもつれなどがある
このような場合は心疾患や、血管系の病気、関節系の病気などからおこる場合もあるので、早めに医療機関を受診して調べてもらいましょう。
☆足がつったら『 芍薬甘草湯』?
さて、そんなこむら返りですが、縮んでしまった筋肉を伸ばすような物理的な対処法以外の一般的な対処法は芍薬甘草湯という漢方薬がよく使われます。
またそれ以外では、ひどい場合は 痛み止めや筋弛緩剤が処方されることが多いです。
芍薬甘草湯という漢方薬は、様々な痛みやけいれんなどのときに使われる漢方薬ですが、こむら返りの原因から改善する薬ではありません。
漢方薬と言うと体質改善、原因から改善するというイメージが強いかもしれませんが、 この芍薬甘草湯という漢方薬は『漢方薬の痛み止め』といった感じの使い方がメインで、甘草の量も非常に多く、副作用が心配されるので、長期の服用や連用には向きません。
痛みが出た時だけ頓服で1回飲むといった使い方が適切だと僕は思いますので、お年寄りの方で毎日のように服用している方がいたら、これからお話する予防法を日頃から取り入れて、治療薬を飲まなくても良いカラダにしてげたり、飲む回数が減るような体調にしてあげましょう。
次回も今回に引き続き、足がつれる『こむら返り』についてお届け致しますが、山梨県民は特にこむら返りに注意が必要な理由、わかったでしょうか?
まず、山梨県は夏でも朝晩の寒暖差があるので夏でも意外と冷えやすい環境であること。
そして、夏は果樹王国山梨の農業が一番忙しい時期で、農家の方の仕事量が増え、大量の発汗によるミネラル不足、動き回るためにおこる筋肉疲労、まさに足が釣りやすくなる原因のオンパレードなんです。
次回はそんな原因を踏まえて漢方的な養生法でこむら返りを予防する方法についてお届け致します。
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