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春バテに注意!〜目の疲れからイライラまで〜それって『春バテ』かも?③【山梨 漢方薬 さわたや薬房】

早川弘太

早川弘太

テーマ:漢方 健康法

【西洋医学的な見方・漢方的な見方・どちらもつながっている】


3回に渡り、春に起こる様々な不調

『春バテ』対策についてお届けしております。

前回は自律神経の乱れが起こりやすい春はメンタル不調も目の不調も漢方的には起こりやすい時期ということをご紹介しました。

理由としては五臓と季節の関係、中医学の『肝』と『春』の関係が大きく関わっています。

肝は疏泄と言って情緒や体の動きもコントロールする、と前回お伝えしましたよね。

まさにこれは今で言うところの自律神経の働きです。

そして自律神経と血流のつながりについても前回お伝えしましたが、中医学で春と関係深い

『肝』

は血液の貯蔵庫であり、肝は血流と大きな繋がりがあります。

春に起こる代表的な不調である

『目の不調』と

イライラなど『メンタル不調』は

中医学的な見方と現代医学的な見方、どちらの視点からも非常につながっていると言えると思います。

また、目の不調が起こりやすい原因は前回お伝えしたとおり、自律神経の不調で筋肉が強張りピントが合いにくくなったり

血流が悪くなって目にしっかりと酸素と栄養が届かなかったりすることで起きますが

もう一つの原因としては自律神経の乱れから神経が過敏になってしまうことで

視覚という五感の一つの働きも敏感になってしまい

ちょっとした光でも眩しく見えなり、視覚も敏感になり見えにくく感じてしまうこともあると思います。

【春に五臓の肝と自律神経に負荷がかかるもう一つの理由】
春にメンタル不調や目の不調が起こりやすい理由を色々とお伝えしてきました。

いつも僕が不調が起こる原因を長々とお伝えしている理由は

『彼を知り己を知れば百戦殆うからず』

という言葉があるからです。

スポーツでも対戦相手のことをしっかり理解することで対策がしっかり立てられます。

経営でも自社の弱点や同業他者の強みや弱みをしっかり知ることで対抗策を考えることができます。

不調が起こる原因を知ることは適切な対策を考えるためには最も大切なことなのです。

実はもう一つ春に自律神経に負荷がかかったり、漢方の五臓の一つ『肝』に負荷がかかる原因があります。

その原因は日本の習慣が実は大きく関係しています。

よく『春は出会いと別れの時期』

なんて言葉が使われますが、3月〜5月にかけては新生活がスタートする時期であったり、職場の移動などがあり環境が大きく変化する時期です。

季節の変化というカラダにとってのストレスに加えて、環境変化による精神期なストレスも加わるので、加速度的に自律神経、そして『肝』に負荷がかかり様々な不調が起こってしまうのです。

兎にも角にも春というのはそのような時期であることを知っていただき最後にご紹介する春の養生を少しでも取りれていただけたらと思います。

【春を快適に過ごすために】
それでは最後に春を快適に過ごすための養生法を簡単にご紹介したいと思います。

◆春は『ゆっくり』をテーマにすごす

春は先程もお伝えした通り、環境変化もあり何かと気ぜわしい季節です。

キーワードはストレス過多の人と同じく『ゆっくり』です。

気温も上がってきたので朝は少し早めに起きて慌ただしい朝をゆっくり過ごせるように早寝早起きを心がけましょう。時間のゆとりは心とカラダにとって大切な養生です。

イライラしたらゆっくり喋り、ゆっくり食べて、ゆっくり歩くように心がけましょう。

◆服装や髪型はゆったり緩やかに

冬は寒さで上着などを沢山着込んだり、締め付けるような服装が多かったと思います。

そんな重苦しい服装から一転、春はできるだけ緩やかな服装で締め付けないようして過ごしましょう。

髪の毛もあまりきつく縛らないでゆったりした髪型で気分も緩やかに過ごしましょう。

衣服も髪も締め付けることでカラダへのストレスとなります。こちらも『ゆるく』がおすすめです。

◆血を増やす食材を

心も目の不調もたっぷりの血液がしっかり流れていることが大切だと漢方では考えます。

なので、普段から貧血気味の方や月経前や月経中の方はしっかりと血液を補えるような食養生をしましょう。

日頃から血液が必要な時期にカラダの不調を起こしやすい方は血液をたっぷりにする食材

タンパク質、お肉、お魚、大豆製品、クコの実、ナツメなどを積極的に取りましょう。

◆食べるアロマ〜香りの良い食材や味付けを

爽やかな香りは春に負担がかかる自律神経を整えて、気持ちを安定させてくれます。

アロマテラピーの食べる版ではありませんが、レモンやみかんなどのさわやか柑橘類を食材として積極的に活用したり

お酢やポン酢など、酸味をきかせた料理を春は積極的に食べましょう。

3回に渡って春の養生法についてお届け致しました。

春は実は胃腸も弱りやすい時期なので胃の不調が起こりやすい方は最後にご紹介した食養生を取り入れたり、できるだけ消化の良いものを食べて(お粥など)胃腸の負担を減らしてあげると心の不調や目の不調も整うことがよくありますので、胃腸の働きにも目を向けてあげてくださいね。

今年の春は新型コロナの影響もありますが、嫌な気持ちになるようなニュースも飛び込んできています。

受動ストレスが例年より多い状況なので、いつも以上に春の養生を取り入れて心とカラダのケアをしてあげてみてください。

暖かくなりす過ごしやすい春。

せっかくなので良い体調で気分良くステキは春を過ごしましょうね。

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早川弘太
専門家

早川弘太(販売職)

株式会社 沢田屋薬局

医療機関などでは、忙しくてなかなか話を聞いてもらえなかったご経験ありませんか?まずお客様のお話をゆっくりとお聞きさせていただき、一緒に不調の原因を考えていきます。漢方相談と健康相談を行っています。

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