花粉症の時期に避けたい食事・食品とは?漢方的花粉症対策【漢方的食養生】
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前回より簡単にバランスの良い食事を取る方法についてお届けしております。
『簡単』
という言葉はちょっと使い方を気をつけないと非常に嘘くさく、インチキ臭い感じにもなるし、チープな印象も与えてしまいます。
『簡単に痩せる』
『簡単に数値が下がる』
など健康関連でも本来はちょっとした頑張りが必要なことでもサプリなどを飲むだけで、努力なしでも楽にできる、というような人間の欲望を満たすようなフレーズになってしまいますが、今回紹介する
『簡単にバランスの良い食事を取ることができる』
というのは決して完璧ではありません。
完璧ではありませんが、意識していない時に比べると格段にバランスは整う方法だと思いますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
今回は前回に引き続き
簡単に『バランスの良い食生活』を送るコツとは〜後編〜【漢方的食養生】
#漢方的食養生
というテーマでお届け致します。
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目次
【バランスの良い食事は『いい加減』と『完璧を求めない』】
【5つの味と5つの色】
【味付けと色を献立の参考に】
【5つの味と色は五臓の弱りにも対応】
【過ぎたるは及ばざるが如し】
【バランスの良い食事は『いい加減』と『完璧を求めない』】
前回はバランスの良い食事を取るための一つのポイントとして『考え方』についてお届けしました。
真面目な人ほど『子供には良いものを食べさせなくては』『カラダに良いものを取らなくては』とストイックになってしまい、食事を摂ること自体が大きなストレスとなってしまいます。
そうなってしまうと本末転倒。
いくら栄養士さんや薬膳師さんが考え抜いてた、ある意味完璧なご飯でもそれを食べること自体がストレスになっていては結局病気になってしまいます。
そのためにも基本的な思考としては
・完璧を求めない
・いい加減(良い加減)
で食事バランスを考えることをおすすめさせていただきました。
その具体的な手法として『五臓を養う食養生』
漢方の基本的な考え方であるカラダを支える5つの内臓的働き
『五臓』
がしっかり働いてくれるような食養生を取り入れることをおすすめし、その方法として
『5つの味』
『5つの色』
の食材を活用しよう、というお話までさせていただきました。
今回はその具体的な内容をお届け致します。
【5つの味と5つの色】
漢方的食養生ではカラダを支える五臓を養う食養生として『5つの色』の食材と『5つの味』を意識することが大切と考えます。
その5つとは
肝臓を含めて肝は色が青(緑)で味は酸味
心臓含めてた心は色が赤で味は苦味
脾、脾はいわゆる字は脾臓の脾ですが白血球やリンパ球を作ったり古くなった赤血球を除去するとうい働きをもったあの脾臓ではなく今風にいうと『消化する所』というニュアンスがわかりやすい、胃をイメージしてもらうとわかりやすいのですが
その脾は色は黄色で味は甘味
肺は色は白で味は辛味
腎は色は黒で味は鹹味(簡単に表現するとイメージ的にはミネラルを含んだような塩辛い味)
この5つに分けられます。
【味付けと色を献立の参考に】
この5つの味、5つの色を意識すると自然とある程度のバランスが取れてきます。
『色と味?』
と思う方も多いかもしれませんが、日頃の食卓、気がつくと『茶色い食べ物』『甘辛い物』ばかりになっていませんか?
揚げ物、麺類、ご飯物、野菜もそういえば緑ばかり・・・など気がつくと好きなものばかり選んで食事も偏りがちです。
そんな時に思い出してほしいのが5つの色と味なのです。
食材を選ぶ時にできるだけ5つの色を意識して食材を選んだり
コンビニで買物する時もしょっぱいもの、甘いものばかりでなく、苦味のあるもの、酸味のあるものなどをちょっとチョイスするだけでも日頃の食事にバランスを与えてくれます。
色や味の種類を増やすとそれだけで食卓が華やかになり楽しくなりますし、バランスも取れやすくなります。
身近なもので言えば赤はトマト、人参、赤カブ、パプリカ、豚肉や牛肉の赤身、レバー、鮭など。
青(緑)は緑色の野菜、ピーマン、キャベツ、レタス、小松菜、ほうれん草、ブロッコリーなど。
黄色はかぼちゃ、じゃがいも、さつまいも、たけのこ、大豆、とうもろこし、卵など
白は白米、麺類、白菜、大根、カブ、れんこん、玉ねぎ、ネギ、豆腐、鶏肉
黒は黒ごま、ごぼう、しいたけ、しめじ、各種海藻類、貝類などです。
繊維質からタンパク質まで5つの色を意識するだけである程度バランスが取れてきます。
5つの味も身近なものであれば
酸味は酢の物、柑橘類など
苦味は野菜系
甘味は砂糖でなく自然の甘味を含んだでんぷん質豊富なイモ類
辛味は唐辛子などの薬味系やネギなど
鹹味(かんみ)塩辛い味はミネラル豊富な海藻類などの海の物などを上手に取り入れていくとバランスが取れると思います。
【5つの味と色は五臓の弱りにも対応】
5つの味と色はそれと対応する五臓も養うと中医学では考えます。
色と味だけのバランスを考えるだけで、五臓というカラダを支えるシステムのケアも肝ばっかり、腎ばっかり、心ばっかり補うということもなく偏りません。
漢方では『中庸』という考えを重視しています。
中庸とは『偏らないこと』
五臓というカラダの機能はお互いに支え合い、牽制しあいバランスをとっているので、偏らないでサポートすることが大切なのです。
例えば、ストレスを受けやすく、体の血の調節をするという『肝』は酸味が良いとされています。
妊娠して血が大量に必要になると酸味が欲しくなる、よく妊婦さんが酸っぱいものが好きになるというのはこのあたりと関係が深いと思います。
また、柑橘類などの甘酸っぱい物は気の巡りを良くして、気疲れに良いと言われているもこの肝と酸味とのつながりだと思います。
このように、食養生ではそれぞれの場所の弱りをそれぞれの色に当てはまった食べ物や味が整えると考えますが、注意したいのはとりすぎも傷つける、ということです。
【過ぎたるは及ばざるが如し】
先程お伝えした『中庸』ではないですが、肝に良いからと酸味のものを取りすぎて、肝が機能更新してしまうと抑えが効かなくなり他の五臓を痛めたりもします。
実際の酸味も非常にカラダに良いイメージがありますが、お酢を直接飲んだりすれば胃を荒らしたりもしますし、歯を溶かしたりもします。
腎を養う塩辛い味だって取りすぎれば塩分過多になるし、脾(胃腸・消化系)を養う甘いものだって取りすぎれば糖尿病になりやすくなったり、糖質過多で体調を崩すでしょう。
辛味だって過度に取りすぎれば発汗を促しすぎてカラダの消耗につながったり、潤いが不足してしまいカラダがパサパサの『陰虚』と言われるような状態や、元気不足の『気虚』という状態になってしまいます。
基本は
過ぎたるは及ばざるが如し
ぜひ、毎日の食事の献立に悩んだときは『5つの色』『5つの味』を思い出して選んでみてくださいね。きっと食卓が華やかになると思います。
体質にあった食養生ができると病気を未然に防ぐことに繋がりますので、上手に活用しましょう。体質にあった食養生も漢方の専門店だとアドバイスをしてくれると思います。