暖冬こそ要注意!寒暖差アレルギー対策【山梨 漢方 さわたや】
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どうも!
友達からLINEで『魁!男塾!』のスタンプが来たので脊髄反射で自分も購入してしまった
さわたや薬房の早川です。
#ワシが男塾塾長江田島平八である
魁男塾といえばハチャメチャな設定と男同士の熱い友情と激しい戦いが有名な人気漫画で、続編やスピンオフもたくさんでている作品ですが、僕が小中学生ぐらいのときにスタートした週刊少年ジャンプで連載していた作品です。
基本はバトル漫画ですが実は最初の1〜2巻までは『男塾』というメチャクチャな学園で繰り広げられるコメディータッチの学園モノぽい内容だったんですよね。懐かしいですね。
さて、今回は急激に冷え込んできたこともあり最近急増している不調について取り上げたいと思います。
『寒暖差・温度差アレルギー対策』季節の変わり目には要注意!
というテーマでお届けいたします。
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今年はいつまでも暑く『秋なんて一生来ないんじゃないか?』と思っていたらいきなり気温が急降下し
『扇風機を片付ける前にコタツを出したわよ』
なんてお客様の声をたくさん聞きました。
今年のように急激な温度変化の時期に増えるのが朝になると
くしゃみや水のような鼻水、目や顔などのかゆみなどがとまらなくなる症状
『モーニングアタック』
が急増します。
この花粉症に非常にそっくりな症状、実は花粉が夜間室内の床に落ちて朝になってその影響がでるから、などとも言われていますが、実は花粉やハウスダストなどとは関係なくこのような症状がおこることがあると言われています。
それは一般的には
『温度差(寒暖差)アレルギー』
とも言われることがある
『血管運動性鼻炎』(血管収縮性鼻炎)です。
簡単に説明すると血管が急激な収縮・運動をすることでアレルギーにそっくりの症状が現れるのです。
『寒暖差アレルギー』とも言われることがあります。
【温度差・寒暖差アレルギーの症状とは?】
温度差アレルギーの主な症状は以下のような症状です。
・温度差の激しい早朝に咳き込んだり、鼻水がたくさん出る
・冬の暖かい部屋から外に出たり入ったときや、逆に夏にクーラーのきいた部屋に出たり、入ったりしたときに鼻水がでたり、咳が出る
・冷たい飲み物を飲んだり、アイスを食べたあと咳き込む
このような症状はまるでアレルギーのような症状ですよね。
こうした症状はアレルギーのような症状ながらアレルギー反応がまったく関係していないので花粉症などのアレルギー症状と、この血管運動性鼻炎は間違えられることがよくあります。
鼻炎の症状と血管の収縮・血行不良は大きな関わりがあることは皆さんも御存知だと思います。
鼻づまりは鼻粘膜の
『うっ血』
が原因の一つです。
オフロに入ってカラダが温まり、鼻粘膜の血行がよくなると鼻づまりが取れる、そんな経験をした方も多くいらっしゃると思います。
春と同じぐらい酷い花粉症の時期である秋
ただでさえ花粉症で体調管理が大変な時にこの温度差によるアレルギーまで加わったら僕らのカラダはどうなってしまうでしょうか?
秋は季節の変わり目で今年のように寒暖差があり、血管収縮性のアレルギー症状が非常に出やすい時期なのです。
なので、見方をかえると、寒暖差に強い体づくりをしておくことで春や秋の季節の変わり目におこりやすい花粉症も楽になると思います。
中医学でもいろいろなタイプのアレルギーがありますがカラダの冷えが原因で症状が起こる『寒のタイプのアレルギー』は水のような鼻水がとまらない、くしゃみがでる、などカラダが冷えることで症状が悪化するというふうに考えているので古来よりこのような症状はあったのでしょう。
『花粉対策もして温度差対策もおこなう、両方やるのは大変』
と思ってしまうかもしれませんが、じつはアレルギーに強い体づくりと温度差に強い体作りは基本的にはあまり変わらないと僕は思います。
今回は基本的な寒暖差に強いカラダ作りのための養生法をご紹介します。
【温度差・寒暖差に強い体づくり】
それでは寒暖差・気温差に強い体作りの養生法をお伝えしたいと思います。
1)血流改善
最初は「血行促進・血流改善」です。
なぜならば血流が悪いと当然ですが粘膜がうっ血して鼻炎になったり体温調節が上手く行かないので寒暖差アレルギーを起こしやすくなります。
血行不良の場合はタイプ別で様々な養生があります。以前のnoteでもご紹介しているので簡単にご紹介しますが、中医学的には
・カラダが冷えて血行不良
・ストレスで血行不良
・食べ過ぎ飲み過ぎで血行不良
・血液不足で血行不良
・元気不足、体力不足で血行不良
などがあります。気になる血行不良が一つはあると思いますから生活習慣の改善と漢方で改善したい方は僕のところかきちんとお近くの専門家までご相談くださいね。
2)皮膚粘膜強化
そして2つ目は「皮膚と粘膜強化」です。これはそのまま花粉対策と同じですね。
体温調節には当然ですが皮膚が大きく関わります。
皮膚が弱い人は寒暖差にも弱い一面があるので外気と触れる皮膚や粘膜を強化することがとても大切です。
アレルギー症状は皮膚や粘膜に症状が一番多く出ることを考えても(蕁麻疹・アトピー性皮膚炎・目のかゆみ・涙目・鼻炎・喘息など)皮膚や粘膜という空気と触れるところの血流を改善し、海藻類や野菜などを中心にカルシウムなどをしっかりと摂取することで強化することが大切です。
とくに一番目でも紹介した血流はこの粘膜とものすごく繋がりがあります。粘膜を保護する粘液は毛細血管よりにじみ出てきます。なので血行不良だとこの粘膜を保護する粘液がしっかりでないで、粘膜がむき出しになるのでアレルギーや気温差によわい粘膜になってしまいます。
3)衛気を高める
花粉やハウスダストのアレルゲンはもちろんですが気温差などから身を守るバリアのようなものがあると中医学では古来より考えました。バリアの低下は体温コントロールなどもうまくいかなくなるなどカラダのいろいろな場面で重要な働きがあります。
中医学ではこのカラダのバリアを『衛気(えき)』といい、体力の低下や気力の低下でバリアが弱るといいます。
日頃の疲れを取り、気を養うイモ類、米類、鶏肉などを消化のよう状態で食べて元気を養うこともオススメです。何より睡眠でしっかり養生しましょう。
4)過剰な水分摂取を控える
過剰な水分摂取はカラダを冷やします。経験のある方もいるかもしれませんが、お酒を飲んだ次の日はモーニングアタックがひどくなったことありませんか?
これは過剰な水分で粘膜がむくんだり、カラダが冷えて血管運動性鼻炎が悪化するのです。
漢方的には『水毒』ともいい、カラダに過剰な水分があると冷えやすくなり、取りすぎた水分が鼻からダラダラ出てきたり、カラダを冷やすので咳やくしゃみ、目の症状などになると考えます。
モーニングアタックや血管運動性鼻炎がひどいときは特に
9時以降の飲食
とくに水分を温かいもの含めてとりすぎなように、口を湿らす程度にしましょう。(水分のとり方は医師より指示がある場合はその指示に従ってください)
5)自律神経の強化
最後が「自律神経の乱れの改善」です。
当たり前のことですが体温調節は自律神経で行います。
生活習慣の乱れやストレスの多い環境で生活することで、カラダを無意識にコントールする自律神経のバランスが乱れます。
自律神経は体温調節はもちろんですが、前述のとおり、免疫系もつかさどるため、アレルギー症状が出やすくなります。自律神経を普段から整えておくことで寒暖差に強い体=寒暖差アレルギーの出にくい体に近づけると思います。
外からの侵入を防ぐこと、免疫を整えることなどきっと『これさえやれば』とか『この薬を飲めば』『これを食べれば』という簡単なものでなくてがっかりした方もいたかもしれません。
しかし、本当のアレルギー対策はとても地道なものです。
対策は一人ひとり生活習慣や体質、気質が異なるので方法が違ってきます。
間違っても
『〇〇さえ食べれば』
というようなものでは無いのでご注意ください。
今回ご紹介した対策のポイントはそのまま普通の花粉症の対策にもつながります。
症状を緩和するお薬と一緒にカラダの強化、体質の強化も行ってみてください。
どんな病も「原因ありて結果あり」です。
今はエアコンなどの影響で寒暖差、温度差とは季節関係なく向き合っていかないといけないとも考えられます。
春や秋だけでなく年間通じて大切な養生となると思いますので、今回の内容が少しでも皆さんの快適な生活のお役にたてば幸いです。