漢方のインフルエンザ対策も良いですが・・・【山梨 漢方 沢田屋薬局】
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やっと関東甲信越も梅雨入りとなりました。今年は東海地方ぐらいまでは5月中旬ぐらいに梅雨入りという観測史上まれに見る速さでの梅雨入りだったので全国的にも早く、そして長い梅雨が予想されましたが、こんな状況になるとは思いもよりませんでした。
本当に天気というのはわからないものですね。
さて、梅雨入りしたぐらいから増えてくる不調に『夏風邪』があります。
ここ数年は外は『猛暑』室内は冷房で体温調節のバランスを崩してしまい、体調を崩す方も増えています。
風邪が流行する季節と言えば冬ですが、実は夏風邪のほうがひいてしまうと厄介な部分も多々ありますので注意が必要です。
多くの場合風邪をひいたら風邪薬を飲めばよい、と思っている方が多いと思いますが、こんなときだからこそひかないための予防が肝腎です。
そのためには何が必要か?
大切なのは『どうして夏風邪をひいてしまうのか?』という原因と仕組みを知ることだと思います。
原因を知り、夏風邪を引いてしまう仕組みをしっておけば何に気をつけて毎日の生活を送ればよいのか?
どんな習慣で生活をしていれば未然に防げるのか?
を知ることができます。
今回のnoteもそんな視点でご覧いただけたらと思います。
梅雨時から急増する夏風邪・漢方的夏風邪対策
というテーマでお届けいたします。
今はコロナ対策で風邪を引く人が減っており素晴らしいことですが、コロナ感染予防にもつながるとっても大切なお話なのでぜひご覧ください。
☆夏でも冷え対策を『冷えからくる夏風邪対策』
今回は漢方的夏風邪対策というテーマでお伝えしたいと思います。
夏風邪を引いてしまう最初に紹介する原因それは『冷え』です。
今さら『暑い夏に冷え?』という方はいないでしょう。
もちろん気温が低い冬の冷えとは根本的に質が異なります。
夏はエアコンによる冷え、冷たい飲食物、薄着などで体を冷やしてしまう方が急増する時期ですよね。
そして更に注意したいのが汗をかいたあとです。
汗をかいたあとに扇風機やエアコンの風に直接当たることで、体を強く冷やしてしまい『風寒の邪』と言われるような風邪の原因となる悪いものを体に運び入れてしまうと中医学では考えます。お風呂上がりや汗かいあとに涼みすぎて『ハクション!』というのは定番ですが、簡単に言うとああいう状態のことです。
養生はいまご紹介したことの真逆のことをすれば良いのでここでは割愛しますが、とにかく夏でも冷え対策をちゃんとしましょうね、ということだけは覚えていただきたいと思います。
☆暑さで起こる『熱の風邪』タイプの養生法とは?
夏風邪は最初に紹介した夏冷えが大きな原因ですが決してそれだけではありません。
ここ数年のように暑い日が続くと、身体に余分な熱がこもって発熱や皮膚の赤み、胸苦しさ、不眠といった暑さによるさまざまな不調が現れます。
中医学では夏は『心』の弱る時期と言い、不安や不眠など『心(こころ)』の不調も起こりやすくなります。
冷えによる夏風邪が多い一方で夏は喉が炎症を起こしたり高熱になってしまったりする中医学的には「熱の風邪」と言われる症状も同じぐらい増えるので注意が必要です。
身体にこもった熱は、多量の発汗で体力を消耗させてしまいますから自然治癒力も低下しやすく、風邪も治りにくくなります。
このような時はカラダが熱いので冷たい飲み物などを欲しがってしまうので、ついがぶ飲みし、下痢や嘔吐など、胃腸の調子も合わせて崩してしまうと体力がさらに低下し、食欲も回復しにくいのでかなり不調が長期化してしまいます。
◆熱対策にオススメの食品は体の熱を取る『涼性』・ウリ科の野菜
夏の暑さや発熱、咽頭炎などカラダに熱がこもっていたり炎症がおきているときは体の中の熱を冷ましてくれる『涼性』の食品がおすすめです。
夏風邪に限らず、夏の養生の基本です。
熱の風邪になってしまった時はもちろんですが、大量の発汗などのあとで体がほてる時、屋外での仕事やスポーツの後で体に熱がこもっているときなどは予防も兼ねて上手に活用してほしい養生法です。
◇カラダの熱を冷ます涼性の代表的な食材
すいか
きゅうり
冬瓜
ゴーヤ
といったものが挙げられます。今の時期、なんといってもオススメなのが毎度おなじみ
「夏の旬のウリ科の野菜」です。
これらのウリ科の野菜の東洋医学的な特徴は『清熱』と言ってカラダにこもった余計な熱を収める働きがあることです。
ウリ科の代表格とも言える『キュウリ』は清熱に加えて喉の渇きを収める『止渇』暑さで取りすぎたカラダの余計な水分を排泄する『利水』、腫れを冷やして解消する『消腫』という働きがあると言われています。
同じウリ科に属する冬瓜やゴーヤなどにも似た働きがあるので、サラダ、漬物、炒め物など暑い夏には積極的に取ると良いでしょう。
◆発汗と暑さでカラダの潤いを消耗したときの対策はトマトがおすすめ
また、夏は発汗や暑さによりカラダの潤いも消耗します。潤いが消耗すると喉や鼻の粘膜も乾燥しやすくなり、様々な感染症、もちろん風邪にもなりやすくなりますし、潤い不足で熱が発生しやすくなるので先程ご紹介した熱の風邪にもなりやすくなります。
熱を冷ましてくれる食材と一緒にカラダに潤いを与えてくれる食材も積極的に活用することで風邪を防ぐことが可能です。
潤いが不足すると干上がった田んぼ、ひどいと砂漠のようになり、熱を冷ます潤い不足が原因で余計な熱を生み出します。そうなると風邪だけでなく皮膚炎なども起こりやすくなるので、注意が必要です。
漢方薬だと補陰剤と言われるような体に潤いを入れる方剤を使って体調を整える場合ですね。
カラダに潤いを与えてくれる食材
トマト
レモン
梅干し
玉ねぎ
海藻類
などがあります。
この中でも特に夏が旬のトマトは水分を補充し渇きを収める働きがあるといわれており、汗をたくさんかいてカラダの潤いが減ってしまったときなどは積極的に取りたい食材です。
また昆布、ワカメなどの海藻類は汗で消耗するミネラル分も豊富なので、酢の物にしたり、麺類に入れたり、サラダに入れたりと毎日の食卓で活用しましょう。
☆体力低下で免疫力・抵抗力が低下しやすい方は
夏風邪に限らず風邪を引きやすい方は体力が低下していて、体の抵抗力、いわゆる自然治癒力が低下しやすい方と言えると思います。
自然治癒力を高めて病気になっても早く治る体、未然に防ぐ体にしておくにはなんと言っても日々の様々な疲労をしっかりとっておくことが大切です。
日々の家事や育児、仕事で疲労が蓄積している方、気疲れが蓄積している方は体の疲労が取れにくので、まずはしっかりと休息を取りましょう。
食養生では夏に不足してしまいがちなタンパク質をしっかり取ることが体の体力・抵抗力をつけるためには大切です。
魚や肉などの動物性タンパク質は体力の回復、汗の元である血液を増やす働きもあり、夏を元気に過ごすためにはとても大切な栄養素です。
魚はもちろんですが、食肉の中では東洋医学的な分類だとカラダに余計な熱をこもらせにくく、潤す作用もあると言われている豚肉がなんと言っても夏風邪対策にはおすすめです。冷しゃぶなどにしてさっぱりと食べると良いでしょう。
今回は夏風邪対策として
・冷えからくる夏風邪
・熱からくる夏風邪
・潤い不足からくる夏風邪
・体力低下からくる夏風邪
についてご紹介してきました。日々の健康管理、養生でコロナはもちろんですが夏風邪をひかない体作りをしっかりしておきましょうね。
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