泣く子に睡眠薬は問題解決にならない【山梨 漢方 沢田屋薬局】
どうも!
今日の占いで
『これまでに手にしていなかった情報が飛び込んできます』
とあったのですがいまだに飛び込んできておりません。
さわたや薬房の早川です。
#それにしても凄い占い内容ですよね
もしかして男性更年期の中医学の本が49円という微妙な値段でAmazonで売っている、という情報が『これまで手にしていなかった情報』なのか?
それとも
『自動車免許のAT限定解除をしてから2年後じゃないと準中型免許の取得ができない』
という情報がそうなのか?
しかし『はずれない占い』という部分では言い回しって大事ですよね。この占いをみて『うまいこと言うなぁ』と僕は感心してしまいました。
さて、僕らが心とカラダを健康に保つために必要な物質『セロトニン』
前回はその5つの働きについてお話させていただきました。
まだご覧になっていない方はぜひ、前回のコラムからご覧いただけると今回のコラムがよりお楽しみいただけると思います。
今回は
頭の疲れが溜まっている方必見!セロトニン活性化のための養生法とは?【前編】
というテーマでお届け致します。
目次
☆セロトニンの分泌を減少させるものとは?
☆コロナ禍だからこそ注意したいセロトニンの不足
☆中医学的にセロトニン不足の原因を考える
☆セロトニン活性化に必要な3つの養生とは?その①日光浴
☆いよいよ明日開催!新春オンラインセミナーのご案内
☆漢方相談・健康相談のお申込みは『漢方専科・さわたや薬房』HPより
☆早川コータの各種SNS・Podcast&You Tube番組などはこちらから
☆セロトニンの分泌を減少させるものとは?
今回も前回に引き続きセロトニンのお話です。
セロトニンとは本来は人間が起きて活動している最中は必要な量がちゃんと分泌されて働くようになっていますが、様々な原因で分泌が低下したり、活性化しなくなてしまいます。
まず避けることができない要因は『加齢』です。どうしても加齢により徐々に体力が低下していったり、カラダの機能が低下していくと体内で上手にセロトニンを分泌させたり、活性化することができなくなってしまいます。
高齢者や病気の方、不調の方がのほうが元気な人に比べると睡眠の質が低下しやすい原因の一つがこれです。
加齢に関してはできるだけ加齢を老化にしない日々の養生が大切です。
加齢による体力低下の下げ幅を緩やかにする養生をしておくことが大切です。
加齢以上に実はセロトニン分泌を低下させる原因は生活習慣にあります。
☆コロナ禍だからこそ注意したいセロトニンの不足
セロトニンの分泌を低下させるもっとも大きな生活要因は『ストレス』です。ストレスを感じるとセロトニンの分泌が低下することがわかっています。
ストレスを感じると、どんな人でもセロトニンの分泌は悪くなります。特にこのコロナ禍によるストレスは多くの方のセロトニン分泌を低下させていると思います。
先日、コロナの影響等で自殺者が増加しているという報道がありましたが、生活上のストレスや仕事への不安などが増えている今、後ほどお伝えするセロトニンを活性化させる養生が非常に大切になってくると思います。
それでなくても現代人は車の運転、スマホなど電子機器の操作、人間関係のトラブル、急激な気候変化、寒暖差などで心にもカラダにも常にストレスを受けている状態です。
また、コロナ禍で他人とのコミュニケーションをとる機会も減っていますし、気晴らしの旅行や外出もできない状態なので、注意が必要です。
運動不足、室内で過ごすことが多いので日光不足なども
日光・運動・スキンシップの欠乏があり
現代社会では、これが極端に足りないケースが増えています。とくにコロナ禍ではこの3つの減少が非常に問題になっています。
『今の生活習慣はセロトニンが不足してしまいやすいんだ』ということをしっかり認識して、生活に養生を取り入れることが大切です。
②ホルモンバランスの乱れにもご注意を
また、ストレス以外でも注意していただきたいのが女性の方はホルモンバランスの乱れです。
女性の体は卵巣から分泌されるエストロゲンが欠乏するとセロトニン神経機能が低下することがわかっております。
更年期の時期や卵巣機能が低下してしまい、エストロゲンの分泌が低下するとセロトニンも不足してしまい、セロトニン不足で起こるような自律神経の乱れ、気分的な不調などが起こるのです。
ホルモンバランスが乱れている女性の方もホルモンバランスの乱れを整える養生と一緒にこれからご紹介するセロトニン活性化に必要な養生を取り入れましょう。
☆中医学的にセロトニン不足の原因を考える
中医学的にセロトニン不足を考えてみると切り口がちょっと変わり面白いと思います。
先程の女性のホルモンバランスの乱れからセロトニンが不足して不調が起こる場合は中医学的には『腎虚』と言えるでしょう。
補腎薬と言って、生殖機能や成長発育を司る『腎』を養う漢方薬を使ったり、腎を養う養生を行ってカラダのバランスを整えることで結果としてセロトニン不足を改善します。
また、ストレス過多でセロトニン不足になる方は肝鬱気滞、というような状態かもしれないので、ストレスケアをしてあげるような漢方薬と養生法を行うと心身のバランスが取れるでしょう。
カラダの力不足でセロトニンがしっかり作れないようなタイプの方は中医学的には『気虚』や『血虚』というカラダに必要な物が足りなくて不調になるタイプなので気を補う漢方薬や血を補う漢方薬を使ったりすることでセロトニン活性化につながると思います。
胃腸の弱い方『脾虚』タイプの方も食べたものから気血を作れないのでセロトニン不足になりやすいことがあるので、胃腸のケアも大切です。
このように中医学的にセロトニン不足を考えていくと、原因により対策が必要ということがよく分かると思います。
中医学的な原因が何かを判断するには専門的な知識が必要なので、できればきちんと専門家に相談して自分の体調体質にあった養生の提案をしてもらったり、漢方薬を購入したほうが良いでしょう。
☆セロトニン活性化に必要な3つの養生とは?その①日光浴
それではここからはセロトニン活性化に必要な生活養生をお伝えしたいと思います。
セロトニン活性化に必要な養生で日頃から取り入れやすい養生を今回は3つに絞ってご紹介します。
結論から言うとそれは
『日光をしっかり浴びる』
『運動してカラダを動かす』
『グルーミングで人と触れ合う』
この3つです。
☆セロトニン活性化の養生①日光浴
まずは無料でできて最高に効果の高い養生『日光浴』です。セロトニンは朝起きると分泌が始まり、寝ると分泌が止まるという仕組みになっております。
体内時計とも繋がり深い機能なのです。
一番のおすすめは朝起きたらカーテンを開けて朝日を浴びること。これが一番カラダのスイッチを入れてくれます。
なので、出来るだけ朝日が入るような部屋で睡眠をとると目覚めも良く、セロトニンが活性化されて一日を元気に過ごすことができます。
遮光カーテンを使っている方も多いと思いますが、寝起きが悪い方はできれば日光が入ってくるカーテンにしておくと朝スッキリ起きやすくなると思います。
雨の日や曇の日でも日差しが強い春から秋なら充分効果があるそうですが、冬の弱い日差しだと不十分な日もあります。
冬季うつの原因の一つがこの日光不足というのはセロトニンが大きく関与しているのです。
電気の光では弱すぎてセロトニンの活性化にはつながらないと言われていますが、冬の朝で曇っているような日は出来るだけ、電気を明るくつけて少しでもカラダのスイッチが入るようにしましょう。
日光浴の時間は10~30分程度で大丈夫です。
日焼けを気にする方もいますが、直接皮膚に日光を当てる必要はありません。
セロトニンは目の網膜が光を感じることで活性化される仕組みになっているので、長袖の服を着ながら日光を浴びたり、日傘、帽子などを使って日光を浴びてもOKです。
残りの2つについては次回、詳しくお伝えしたいと思います。
次回はセロトニン活性化のための養生後編をお届け致します。
※今回も東邦大学名誉教授の有田秀穂先生の著書の『朝五分間の呼吸法』『脳からストレスを消す技術』を参考文献とさせていただきました。オススメの書籍なので皆さんもぜひ御覧ください。
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