夏こそ注意したい「正しい水分摂取法」【山梨 漢方 沢田屋薬局】
どうも!
今日はラジオ番組に出演してきましたが、番組テーマが『好きな虫・キライな虫』でした。基本的に虫はキライです。
黒いGさんはとくに大嫌いで、寮生活をしていた高校時代、机の目の前に『Gさん』が現れて大声で『ギャー!!!!』と叫んで慌てて先生が飛んできたことがあります。
一人暮らしのときは部屋中にトラップを設置して一度も『G』を出現させませんでした。
さわたや薬房の早川です。
気温が急上昇して本当に虫が増えてきましたね。
虫と健康については近いうちに一度キチンをコラムで書いて見たいと思います。
虫という言葉は意外と心と体の健康につなげられています。それほど身近だったのだと思います。
さて、今日は前回に引き続き『水毒』について。前回は気温が暑くなってきたからこそ注意したい水分の過剰摂取についてお伝えさせていただきました。
https://note.com/sawataya/n/n3cec4410f092
(水分の取り方についてはこちらから)
とくに『がぶ飲み注意』などにフォーカスして『水分のとり方・飲み方』についてお届けしたので、今回は『水分の出し方』についてお届けしたいと思います。
今回は『水分は入れて出してワンセット・水分の出納帳大丈夫?』というテーマでお届け致します。
☆水分は入れて出してワンセット
水分に関しては多くの場合『飲むこと』に関する情報が多いですよね。
『水分は〇〇リットル飲むと良い』
『〇〇飲むと健康』
など水分をどう取るか?何をとるか?に関する情報は溢れています。
前回のコラムでもお伝えしましたが
『水をたくさん飲むと血液サラサラ』
『水をたくさん飲むと痩せる』
『水をたくさん飲むと代謝が良くなる』
このようなよく耳にする情報、実は水分を『入れる』だけではなく『出すこと』が非常に大切なのです。
☆水をしっかり出せる体が大事
水分をしっかり取り汗を描いたりすることで老廃物が体の外に排出されます。それにより血液中のゴミ処理もしやすくなり、体の老廃物もだしやすくなるので『サラサラ』『ダイエット』などにもつながるのです。
水分をとるだけでもそのようなことが起こるわけがないのです。
たくさん入れた水分をしっかりと出せるような体作りが大切なのです。
常に体に蓄えられている必要最低限の水分はしっかりと維持しておきながら、体の中での水の入れ替わりをしっかりと行うことが大切です。
水を飲むという行為だけが一人歩きしてしまっている今、 改めて水分の過剰摂取と、 しっかり出せる体作りが重要だと思います。
☆水分を出せる体にしておかなければいけない理由
僕らは現代人の生活は昔の方に比べれば圧倒的に水分が出しにくい生活をしていると思います。
元々僕たちがすぐ日本という国は海に囲まれた海洋性気候の国です。大陸の乾燥した気候と違い常に空気には湿り気がありますから、欧米などの大陸のような水分の取り方は 日本の気候や日本人の体質にはあまり会っていないのではないかと僕は思っています。
また、 昔は暑い時には汗をかいて出来る限り体温を下げる、涼をとるとしてもうちわや打ち水、自然のものを活用した涼の取り方でした。
住宅環境も大きく窓をひろげて風通しを良くして室温を下げるような住宅環境でしたが、現代社会ではこのようなことをするわけにはなかなかいきません。
『昔はよかった』という風に過去の生活に戻るわけには僕たちは行きません。エアコンの登場により暑い時も室温を下げ涼しい室内で生活ができるので非常に楽になった部分もあります。
特に近年は記録的な猛暑で、現代の気密性の高い住宅環境や、防犯なども考えて窓を開けぱなしにできないなどを考慮すると、エアコンを否定するのではなく上手に使える生活習慣を築かなければいけないと思います。
このような生活環境の変化により僕らは昔の方に比べると圧倒的に汗をかいていないと思います。
そこへ昔の方に比べると大量の水分を取っているので、出さない割には大量に摂取するという状態が出来上がり安くなっているのです。
☆ペットボトルの登場と水飲めブームの関係
生活環境の変化と同時に今の日本に水分の過剰摂取による水毒の方も増えてしまった原因はもう一つあるのではないかなと個人的に思っています。
(水毒で起こる症状に関しては前回のコラムに詳しく書いておりますのでそちらを是非ご覧下さい。上にリンクを貼ってあります)
その原因の一つがペットボトルの登場と清涼飲料水の大容量化ではないかと思います。
ペットボトルの登場は1982年に食品衛生法の改定により日本でペットボトル飲料の販売が許可されました。
それまでは瓶などで販売されていた大容量の飲料水が軽くて捨てやすいペットボトルに変わったことは利便性を考えると大きなプラスだったと思います。
現在ではペットボトルは環境問題なども含めても問題にはなっていますが、当時では画期的なことだったのです。
そのペットボトルがだんだん小型化してきて、 自動販売機などでも500mlのペットボトルが販売されるようになり、蓋ができて持ち運びも楽と言う使い捨て水筒のような形で大きく広まりました。
また缶のジュースも40代ぐらいまでの方は覚えているかもしれませんが、昔の缶ジュースは大きい容量でも250mlの細い缶と現在でも缶コーヒーでよく使われている小さい缶の2種類でした。
それがいつの頃からか『 アメリカンサイズ』 と言われる350ml入りの大容量の缶ジュースが登場したのです。
すべてこのせいとは思いませんが、飲料水の大容量化が水飲めブームに拍車をかけたのではないかなと個人的には思っています。
またミネラルウォーターの販売もテレビなどのマスコミで『水をたくさん飲め』という話題を取り上げた理由の一つではないかなと思います。このあたりはきっと大人の事情もあったのではないかなと?思っています。
☆水分の上手な出し方とは?
話題が少し逸れてしまいましたが、 ここからは入れた水分をどう効率的に正しく体の外に出していくのかというお話をしていきたいと思います。
僕だけが体の中から外に水分を出す方法は決められたルートしか基本的にはありません。
それは
汗、尿、大便、呼吸、鼻水です。
これ以外にも細かく見ていけばあるのかもしれませんが基本的にはこの五つが大きな水分を体の外に履かせるルートです。
ここに非常に個人差が出てくるのです。
汗をたくさんかける人、 あまり汗がかけない人。暑い時や運動をしてもあまり汗をかかない方っていらっしゃいますよね?
またちょっと動いただけで太っているわけではないのに汗をたくさんかく方もいますよね。
1日にどのくらいおしっこをするのか?便に含まれる水分の量はどれくらいなのか?
このあたりは胃腸の働きや腎臓や膀胱の働きともつながりがあるので、 内臓機能はしっかり働き余計な水分を体の外に出す力がある方はきちんと排泄ができると思いますし
様々な理由で内臓機能が低下してしまうと体の外に余計な水分を履かせることができなくなってしまうので水分の取り方にも当然注意をしなければいけません。
どのくらい喋るかで呼吸によって外に出て行く水分も違うし、鼻水の量も鼻の形や、 アレルギーの状態などによって色々変わってきます。
このような理由から1日に必要な水分量はいわゆる『 オンリーワン』なのです。
まずは自分の今の体調をしっかり知り、自分の体の水はけが良いタイプなのか? あまり良くないタイプなのか?ということを確認しておくことが大事です。
自分がどのようなタイプなのかなかなか分からないという方は僕と健康相談をしていただいたり、漢方相談や健康相談をされている専門家の方にきちんと相談をしてアドバイスをしてもらうと良いと思います。
体の機能が様々な原因で低下して外に出しにくい場合などは漢方薬などを上手に活用すると良いと思います。
☆1日1回はしっかり汗をかく
汗をかくことはこれからの時期体温調節をするという意味でもとても大切な生理現象です。
エアコンの中で過ごすことが多い方などは1日1回どこかでしっかりと汗をかいておくことがおすすめです。
もちろん健康状態により注意が必要な方もいます。体力が低下して弱り切っている方や、疲れやすい方などは汗のかきすぎにより体力を消耗してしまうので、 疲労を感じない程度の扱いにしておきましょう。
そうでない方はウォーキングやジョギングなどを涼しい時間帯に行った、 筋力トレーニングやヨガやストレッチなど、屋外に出なくても行える運動はたくさんありますので1日1回体を動かして汗をしっかりかいておきましょう。
☆運動はちょっとする時間が取れない、という方はせめて入浴を
運動して汗をかくということがとても健康的ではあるのですが生活も環境や体調などによりなかなか運動ができないという方も少なくありません。
そういう方にオススメなのが『入浴』です。
入浴をゆっくりすることによっても汗をかくことができます。 当然お風呂に入ることは運動の代わりになることではありませんが、 体の中の余計な水をはかせるという観点で見るとお風呂にゆっくり浸かるということはとてもおススメです。
入浴は健康状態により気を付けなければいけないことがありますの、主治医などから入浴に関する注意事項を受けてる方はそれをしっかり守っていただけたらと思います。
通常の健康状態の方であれば、湯船に入りうっすらと額に汗が出る程度しっかりと温まって出ることがおすすめです。
冬のように体を温める、というイメージでお風呂に入るのではなく、 1日エアコンの中にいて体の中に溜まってしまった水を出す、 そんなイメージでこれからの季節は入浴をしていただくこともよいでしょう。
38℃〜40℃ぐらいの適温で入浴をすることがお勧めです。
お風呂の中で『肛門引き締め運動』などをしたり、
指を一本ずつ湯船の中で弾く『 指はじき運動』
湯船の中で足の指の間に手の指を入れて広げるなどの運動を入浴中にすると代謝がアップして汗をかきやすくなります。
☆水はけの良い食養生とは
体に水が溜まりにくい体にするためにおすすめの食養生もあります。
・カルシウム
栄養素で言えばカルシウムはぜひしっかりとっておきましょう。 カルシウムは体内で余分な水分をナトリウム(塩分)との交換で体外に排泄してくれます。
魚介類やミネラル豊富な海藻類、 野菜などを中心にカルシウムをしっかりとっておきましょう。
・夏野菜を積極的jに
体の水はけが悪い方は夏野菜も積極的にとっておきましょう。 特にナスやキュウリ、ゴーヤなどは薬膳的には利水作用があると考えられており、体の中に溜まってしまった余計な水分をはかせてくれます。
体を冷やすイメージが強い夏野菜ですが、 気温の高い時期は特別夏でも冷え症などという方以外は積極的に活用しましょう。
前回と今回で体の中に余計な水分を溜め込まないための方法をお伝えしました。
水分摂取は非常に身近な健康情報です。 それだけに自分の体質や体調に合った方法で摂取することが必要です。
水分の取り、 水分の出し方、ご自分の生活環境や体調に合わせて命の源である水分を上手に活用していきましょう。
水分の取り方も非常に関係が深い梅雨と夏の健康法についてオンラインセミナーを開催いたします。
僕が直接、今回お話ししたような水毒などのついてもお話しいたしますので興味のある方は是非ご参加いただければと思います。
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