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今こそ中医学・西洋医学の両方を上手に活用しよう!

早川弘太

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テーマ:漢方 健康法




どうも!

断捨離中に昔の写真とか出てくるとつい見入ってしまいますよね。

高校時代、大学時代の写真が大量に出てきて危なく昨日は全く作業が続かなくなりそうでした。

昔は無意味にパノラマ写真をとりまっくいました。さわたや薬房の早川です。

パノラマ写真懐かしいですよね。ほとんどのパノラマ写真が「これはパノラマ写真で取る意味があるのか?」という写真ばかりでした。

たぶん40代〜50代の人は懐かしいと思います。


僕のこのコラムですが、毎日2000文字〜3000文字程度の健康に関するコラムを書かせてもらっています。

みなさんの毎日の健康管理に少しでも役立てば幸いです。

ほぼ同じ内容を音声で聴けるようにYou Tubeやインターネットラジオのpodcastでも配信をしています。

こちらの音声メディアであれば家事や仕事などをしながら毎日10分で健康情報をお聞きいただけますので、よかったらそちらもぜひお聞きくださいね。

☆音声のみで養生法を聴いていただけます〜You Tube『コータの養生チャンネル』
https://www.youtube.com/channel/UCe0GXMenFOWsk5CJnZCpEGw


☆インターネットラジオ 最新エピソード毎日配信中 Spotify podcast 「コータの養生チャンネル」
https://open.spotify.com/show/3lnveQxLCKF5U8jvULFnD1?si=Ntz-CqvXTKKJpupkZHwLiQ



さて、毎日取り上げるのもどうかと思うのですが、健康に関する情報を提供している以上、新型コロナウイルスのことを無視するわけにはいきません。

メインのお話とは別ですが、毎日少しづつでも新型コロナウイルスに対して皆さんのプラスになるような話題もお届けしたいと思います。

☆短距離走でなくマラソン的な対策を

昨日のコラムでもお伝えしましたが、どうやら短くても1年、長いと2〜3年ぐらいはコロナ前の生活に戻るのは難しそうだ、ということがわかり始めてきました。

なので、対策としても短距離走を走るような
「息を止めて苦しいけどあそこにゴール見えているから頑張れ!」

というよりは

「先は長いのであまり飛ばしすぎると最後まで持たないよ」という風に考えたほうが心の養生としても健全ですよね。

とにかく今まで誰も経験したことがない環境なので、自分たちが過ごしやすいと思う時間の過ごし方、皆さん自身が「これなら心身に疲労が少なく元気に過ごせるかな?」という過ごし方を色々な養生の中からピックアップして自分なりの過ごし方を構築してほしいと思います。

今日は新型コロナウイルス対策で改めて注目を浴びている漢方・中医学についてちょっとお届けしたいと思います。

「今こそ中医学・西洋医学の両方を上手に活用しよう!」というテーマでお届け致します。

☆中医学と西洋医学の違いは?

まず改めてですが、西洋医学と中医学(漢方)の違いをお伝えしたいと思います。

☆体全体で見る中医学とピンポイントで悪い所を治療する西洋医学

よく西洋医学と東洋医学を比べる際に使われる表現があります。

それは

東洋医学は天体望遠鏡の医学

西洋医学は顕微鏡の医学

と言われます。僕もどこで耳にしたかは忘れてしまいましたが、何度か耳にしたことがある言葉です。

これはどういう意味かと言うと

天体望遠鏡は広い所を見る時に使うもの、顕微鏡は小さいものを見る時に使うものですよね。

東洋医学は基本的に「体全体」を見て、なぜ患者さんにこのような症状がおきているか?を体全体の弱りから考えます。

そしてカラダ全体を整えて、カラダが持っている力を高めることで不調を治して行く医学だと言われています。

逆に、西洋医学は顕微鏡、不調がおきている場所をピンポイントでみて、その不調を起こしている悪いものを取り除いたり、抑え込んだりして不快な症状を治療する医学なのです。

痛みで例えるとわかりやすいかもしれませんね。

西洋医学ではどこかに痛みがある場合、痛い場所を確認して、その場所でおきている炎症を抑える治療をします。

外から消炎鎮痛剤入の貼薬をつかったり、発痛物質が出来ないように神経をブロックしたり、伝達をブロックしたりして痛みを抑えます。

それに対して中医学は「なぜ痛いのか?」を考えて対処します。

外傷としてぶつけて痛い場合はそのぶつけておきた血の滞りを取ります。
冷えて痛い場合は冷えをとって痛みを緩和します。

場合によってはストレスで筋肉が緊張して痛い場合はその緊張を緩和することで痛みも緩和させたりします。

このように「痛み」という病名で治療方針を決める西洋医学に対して、中医学では病名ではなくて、どうして痛いのか?ということを考えて対処します。

今みなさんが気になる「咳」なども同じです。

西洋医学では症状で咳を鎮める薬を処方したり、気管支を拡張させたりする薬を使いますが、中医学では「なぜ咳が止まらないのか?」

カラダが冷えているのか?
カラダが乾燥して咳がでるのか?
体内に余計な水分がたまっているから咳がでるのか?
ストレス等で気の巡りが悪くなり、喉の筋肉が緊張してそれを解消するために咳をしたくなってしまうのか?
食べ過ぎ飲み過ぎでカラダに余計なゴミが溜まり痰となりそれを出すために咳がでるのか?

簡単に紹介するだけでもこれだけ違いあり、それぞれで対応が異なります。

これを漢方では「同病異治」と言って同じ病名でも原因や体質で治し方が違いますよ、と言います。

☆両方のいいところ取りを

この同病異治を聴くと「漢方のほうが原因別で対応できるからソッチのほうが良いじゃないか!」と思う方も多いと思います。

確かにそうかも知れませんが、今の西洋医学の良いところは一時的に不快な症状を抑え込んだり、顕微鏡の医学なので「この病気の原因はこのウイルスだ!このウイルスを退治するにはこの成分だ!」というピンポイントで悪い場所を治療したりすることには非常に長けています。

また、外科的手術で悪い所を取り除く技術は凄いものがありますので、カラダの弱りを調えて治す力をつけて病気を退治していく中医学と、悪い場所をピンポイントでやっつける西洋医学の両方を上手に使えばよいのです。


☆漢方は長く飲まないと効かない?

ここで「漢方はカラダの弱りを調えて治す」というと体質改善のようなイメージが有り、多くの方が持っている漢方のイメージ「漢方は長く飲まないと効かない」というところにつながると思いますが決してそんなことはありません。

慢性的な疾患を治していく場合、弱い体質を整える場合は長期の服用が必要なのは事実です。

ですが、風邪などの急性の症状で「来月治ります」じゃ困りますよね(苦笑)

漢方でも急性の症状の場合は素早く症状を緩和することももちろん可能です。

逆に漢方は先制攻撃がすごく得意とも言えます。

風邪や頭痛、生理痛などのように早く不快の症状を治したいときも体質や症状に合わせて使うことで素早い対応ができます。

日頃から漢方の専門家のいるところで相談をして、ご自分の体質やカラダが弱い場所を知っておくと良いでしょう。

冷えやすくて風邪を引いたり咳が出やすい方はカラダの温める力を高める漢方を

喉や鼻が炎症を起こしやすくて熱がでたりしやすい方はカラダの熱を冷ますような漢方を

カラダに余計な物が溜まりやすくて流れが悪くなり不調が出やすい方は悪いものを出しやすくしてくれる漢方を

このようにある程度準備しておくと良いでしょう。

☆考えは柔軟に
漢方の専門家の中には「西洋医学の薬なんて毒だ!絶対使っちゃダメだ!」というような方もまだまだいます。

逆に東洋医学の考え方をあまりご存じないお医者様や薬の専門家の方は「漢方なんておまじない、お茶みたいのものだから飲んでも意味がない」

とお互いに良い所を認めあっていないことが多々あります。

どちらが良い、悪い、ではありませんよね。広い宇宙を見る天体望遠鏡と細かいミクロの世界をみる顕微鏡のどちらが優れているか?をくらべるなんてナンセンスですよね。

今は西洋医学、中医学、どちらの英知も集結させて危機を乗り越えるときだと思います。

☆結論として西洋医学の薬と漢方薬の違いって?

最後に今日の結論として、僕の考える西洋医学の薬と漢方薬の違いとその特徴をお伝えしたいと思います。


西洋医学の良いところは病名や症状で薬が選べるところで、ある程度の病名がはっきりしている時、症状がはっきりしているときはあまり知識が無くても大失敗するような薬の選び方にはなりません。

その変わり、対症療法で症状の緩和には繋がりますが、原因の改善をすることはお薬では難しい場合があります。

逆に漢方は原因や体質で薬を選び、症状を緩和するので選び方が難しいのが特徴です。正しい専門的知識がなく病名で選んでしまうと全く効果がない、ということにもなります。

漢方薬を飲んでも効かなかった、という方の多くは病名で選んでしまっている場合だと思います。

その変わり、原因や体質にあったものをきちんと使うと西洋医学以上に素早く症状を緩和することも可能ですし、原因の弱りも改善することができるものもあるのです。

こう考えても本当にどちらが優れている、ではありませんよね。本当にどっちが良い悪いなんて事を言ってる場合じゃありません。

西洋医学の治療の力、中医学の治療の力と予防の力、これらをしっかり活用して、考え方を柔軟にして最良の方法でみんなで今を乗り切りましょうね。

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早川弘太
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早川弘太(販売職)

株式会社 沢田屋薬局

医療機関などでは、忙しくてなかなか話を聞いてもらえなかったご経験ありませんか?まずお客様のお話をゆっくりとお聞きさせていただき、一緒に不調の原因を考えていきます。漢方相談と健康相談を行っています。

早川弘太プロは山梨日日新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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