『葛根湯』寒い冬こそ知っておきたい・もっとも日本で有名な漢方薬について③
どうも!
ジュースではマウンテン・デューが一番好きです。
サントリーで復刻した時はメチャ嬉しかったです。
お店の自販機がサントリーだった時に『マウンテン・デュー入れてくれ』と言ったけど僕以外誰も買わなくてすぐになくってしまった、ちょっと悲しい過去を持っています。
さわたや薬房の早川です。
さて、今日はちょっとカルシウムの話をお届けしたいと思います。
なぜカルシウムなのか?というと、新型コロナウイルス予防でどんな物を食べたら良いか?などとよく聴かれます。
僕は特定の栄養素を取ると抗ウイルス作用がある、などと言うことはないと思っていますし、予防で大切なのは『カラダが本来持っている力』が100%に近い形で出せるようにしておくことだと思っています。
それは
食事
睡眠
心の癒やし
この3つのバランスを整えてカラダに無理をさせない、疲れをためない、弱らせない、ということがまずは大事だと思っています。
バランスの良い食事はその基本で、フードファディズムのように特定の食品を盲信して偏ってしまうことはよくないと僕自身は思っていますが、しっかりと摂取しておきたい栄養素があるのも事実です。
脂質、糖質、タンパク質
生きるために必要な三大栄養素は今は満ち足りていますが、日本人が昔から摂取が少なくて問題になりやすい栄養素がじつはあるのです。
それが今回のテーマの『カルシウム』です。
☆なぜ日本人にはカルシウムが必要?
日本人は昔からカルシウムが不足しがちだったと言われています。
その理由はシンプルで、水や野菜、それを食べている家畜など含めて、日本の国土で育つ飲食物は非常にカルシウムが少ないからです。
その理由は何でしょうか?
その理由はズバリ『火山灰の土壌』だから、と言われています。
火山灰の土壌は大陸の岩の土壌に比べるとミネラルが全体的に不足しがちです。
なので、水も、水で育つ野菜も家畜も人間もみんなカルシウムが足りないと考えられています。
日本の水が美味しい、と言われるのは軟水だからで、軟水とは硬度が低く、硬度が高い水はカルシウムなどのミネラル含有量が多い物を言いますよね。
なので、欧米などの大陸のの人は水を飲んでいるだけでもある程度のカルシウム、ミネラルが補給出来ていると言えると思います。
日本人のお年寄りが昔から腰が曲がった人が多いのはこのカルシウムが原因とも言われています。
なので、日本人は常にカルシウムをしっかり摂取する必要があると僕は思っています。
☆血中のカルシウム濃度だけではわからない『カルシウムパラドックス』
『でも血液検査ではカルシウムは足りている』と言われてた。
という方も多いと思います。実際に食事に気をつけてカルシウムが足りている方も多いと思いますが、注意したいのは本当は不足しているのに、数値だけは正常な方です。
これは人間のカラダは血中のカルシウムが足りなくなると骨から溶け出す仕組みがります。なので、一時的に血中のカルシウム濃度がよくても実は骨からどんどん溶け出ていて、知らないうちに骨が弱ってしまう、という方も少なくありません。
なので、常日頃からカルシウムはとっておく必要があります。
☆カルシウムはカラダでどんな働きを?
では、日本人が不足しがちなカルシウムですが、カラダの中でどんな働きをしているのでしょうか?
・骨や歯を強化・・・これはわかりやすいと思います。
・血管や筋肉を丈夫に・・・筋肉の伸び縮みはカルシウムとマグネシウムで行われています。また、血管自体も筋繊維を含むのでカルシウム不足は良い血流の大敵です。
・免疫をサポート・・・体内に様々な異物が侵入した時、血液の中で異物と戦うのは主に白血球とリンパ球です。
カルシウムは白血球に働きかけて「サイトカイン」という物質を作り出し、リンパ球内の細胞に情報を与え異物への攻撃を助ける役割をしているのです。
・神経の働きを整える・・・よくカルシウムが足りないとイライラする、ということを聴いたことがあるかもしれませんが、カルシウム不足がそのままイライラにつながるわけでなく、カルシウムが不足すると神経伝達がうまく行かずに神経が興奮しやすくなると言われています。
そのため、カルシウムをしっかりと摂取すると神経が落ち着いてイライラも収まると考えられています。
ちなみに漢方生薬の竜骨(大型哺乳動物などの化石)や牡蛎(牡蠣の貝殻)などはカルシウムを豊富に含み、おもに安神薬と言って心を落ち着かせる時に配合される生薬というのも面白いですよね。
・皮膚粘膜を強化・・・これも意外だと思われますが実はカルシウムの大きな役割の1つです。
カルシウムは細胞と細胞をくっつける接着剤のような役割をしているカドヘリンという物質の原料になります。カルシウムが不足するとこれがしっかりと働かなくなり、細胞同士がくっつきが悪くなり、皮膚や粘膜が弱ってきてしまいます。
これ以外にもたくさんの働きがありますが、新型コロナウイルスや花粉症など、今注意したい病気の予防に欠かせないことが少し伝わったと思います。
☆カルシウムは何で補うことが良いのか?
さきほど土壌にカルシウムが少ないので水や野菜にも少ない、ということをお伝えしました。
では日本人は不足しがちと言われているカルシウムをどうやって補給していたのでしょうか?
それは『海』からです。
海はミネラルの宝庫。日本人は貝塚などがあるぐらい昔から海の物をたくさんとってミネラル補給をしてきました。
昔は海沿いの地域は良かったですが、きっと山間部の地域はミネラル不足になりやすかったと思います。
今は幸い物流も素晴らしく、僕の住んでいる『海なし県』の山梨のようなところでも様々な海産物が食べれます。
魚介類はもちろん、海藻類なども積極的に食べてしっかりミネラル、カルシウムを補給しましょう。
もちろん、乳製品も素晴らしいカルシウム補給になりますので、カロリーや脂肪などのとりすぎ、冷たい状態で食べてカラダを冷やさないように注意しながら取るようにしましょうね。
☆カルシウムを蝕む『糖分』に注意
せっかく色々気をつけて摂取したカルシウム。できるだけ効率よく大事に使いたいのですが、気をつけたいのが『砂糖』のとりすぎです。
過剰な糖分はそれを消化するためにビタミンB1と一緒に多くのカルシウムを消費してしまうのです。昔から『コーラ飲むと骨が溶けるぞ!』と言われた所以は実は糖分過剰摂取でカルシウムが消費されるというところから来ていたのです。
厚労省ではカルシウムの1日の摂取制限を2300mg以下としました。これはかなり摂取しても大丈夫な量です。
カルシウムの体内吸収率は非常に悪く、成人でも20〜30%と言われているので、積極的にカルシウムは摂取する必要があります。
カルシウムのは僕らのカラダを守ってくれる大切な栄養素です。日々の食事にしっかりとカルシウムが取れる食材を使ってしっかりカラダのディフェンスを高めておきましょうね。
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