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寝ても休んでも『疲れが取れない』慢性疲労は『気』の使いすぎかも?【山梨 漢方 さわたや】

早川弘太

早川弘太

テーマ:疲労・疲れ

漢方相談をしているといろいろな内容のご相談を受けます。

僕のお店は女性のお客さまが非常に多いので生理痛や生理不順、肩こり、頭痛、便秘、冷え性などの相談がとくに多いのですが、実は一番多いご相談が『疲れが取れない』なのです。




意外と思うかもしれませんが本当にそうなんです。

今回は最も身近なカラダの不調『疲れ』についてお伝えしたいと思います。

『疲れた』などと疲労を訴える方には多くの方が
『早く寝てカラダを休めたら?』
『無理しないで休んだら』

というアドバイスをすると思います。ちょっと休んで疲れが取れる方はまだいいのですが、僕のところにご相談にいらっしゃる方は睡眠時間をしっかりとっても、カラダを休めても疲れが取れないという状態の方なのです。

皆さんの周りにもいませんか?
疲れるので色々栄養剤とか飲んでも疲れが取れないという方?

肉体的な疲労だけであれば体調にもよりますが、ちょっとカラダを休めたら本来疲れは取れるはずです。

それなのに取れない疲れは、多くの場合、肉体疲労に加えて『頭の疲れ』がある方が多いのです。

頭の疲れ、というとわかりにくいかもしれません。ストレス疲労、というような表現だともう少し伝わりやすいかもしれません。

忘れがちですが頭を使うととてもカラダは疲れます。生理学的には色々あるのですが、状況を思い浮かべて貰えばわかりやすいと思います。

例えば、すごく緊張する場面で挨拶などをしたあとや、痛くて嫌だなぁ、と思っていた歯医者さんのあと、緊張する上司と同行したりして終わったあとなどは肉体的な疲労は殆どないのに終わったあと『どっと疲れる』感覚ありませんか?

実は肉体的は疲れよりも緊張からくる頭の疲れの方が遥かに短時間で疲労を感じさせるのです。

なので、カラダの疲れが取れないなぁ、と言う場合は自分の今の環境をちょっと考えてみて、頭の疲れにつながるようなことがないか?考えてみると良いと思います。

どんな仕事も肉体だけ使っているということはほぼないと思います。
肉体を使う作業をしながらも

『事故がないように注意』とか
『次はここの作業をして』とか
『期限内に終わるかな?』など作業をしながら様々なことを考えることが多く、それが大きければ大きいほど、肉体疲労に加えて頭の疲れも加わるので慢性的な疲労につながってしまうのです。

疲れやすい方にとても多いのがとても『気』が少ない方と消耗しやすい方です。

中医学でも『気』はすべての基本と言えるものです。

中医学的『気』とは・・・・気はカラダや内臓を動かすもとになるもので、免疫力や気力なども含めて生命活動を維持する基本となる物

この気が少ない方はもともと胃腸が弱かったりして食べた物から元気を作れないタイプの方や運動不足の人はもともとの器が小さいのでちょっと無理するとすぐに空っぽになってしまいます。

このような方は胃腸を強くしたり、食事を気をつけたり、運動を少しづつして器を大きくすることが大事でしょう。

そしてもう一つ、気の消耗しやすい方は激しい運動や肉体疲労が多いのと同時に文字通り、『気』を使う方です。

周りに『気』を配り『気』を回し、『気』を使う、意識して気を使うときもありますが、気質的に自然と気を使う、気を使わないと落ち着かない、という方は非常に気を消耗しやすいのです。

気を使うと言うのは先程例えであげた緊張をするように状態ですよね。
明らかに『今から緊張する・今緊張している』ということが分かる状態であればそのあとに休息をとるなりしてケアができますが、中医師たいのは先程ご紹介した『自然と気を使ってしまう』タイプの方です。

このようなタイプの方は常にそのような状態にあるため、自分が気を使っている、という意識が無いのでピンと来ないかもしれませんが、知らないうちに気を消耗して、慢性的な疲労や、不調の原因になっていることがあります。

☆『気遣い気質』
・やりだしたら最後まできちんとやらないと気がすまない

・相手の気持ちをつい色々考えてしまう

・人に任せるのが嫌、苦手

・自分事より相手のことを優先しがち

・見返りを求めないで親切にしたりすることが多い

・できるだけ相手のことを知ろうと努力する

・他の人のちょっとした変化に気が付きやすい

・場の空気をつい読んでしまう

・マメだと言われることが多い

・周りの評価が何となく気になる

・予期不安(まだ起きていないことを色々心配してしまう)が多い

いくつか当てはまる方は日頃からちょっと気を使いすぎている可能性があるので、注意をしましょうね。

気を使うことは決して悪いことでは無いですよね。
『気を使いすぎだよ〜』なんて言われても使ってしまうから仕方ないですよね。
そんな方に『気を使うな』というのは無茶なアドバイスなので、気を使うという自分の気質を知ることで気を使う人ならではの養生をすればよいのです。

☆気を使うタイプの慢性疲労にオススメ養生

・ゆっくり38℃〜40℃程度の微温浴で入浴をする
これは常に気を張りがちで、交感神経が優位になりやすい『気遣い体質』の方は微温浴でゆっくりお風呂に浸かることで副交感神経が優位になりリラックスすることができます。

・ゆっくりウォーキング
運動は非常に素晴らしい養生ですが、普段から気を張っている方はゆっくりウォーキングを景色や見晴らしのよいところで行うと良いでしょう。
できればルームランナーよりは視界が広く開放的な河川敷、海岸沿い、山など景観が良いところで行うと気持ちのリフレッシュ効果もあり効果倍増です。痩せるため、筋肉をつけるための運動では無いのでリフレッシュするための運動は週末にちょっとするだけでも良いのでお試しください。

・香りの良い食べ物、柑橘類、ハーブ類を活用
セロリ・パセリ・ねぎ・たまねぎ・しそ・にんにく・しょうがなどの香味野菜やみかん、グレープフルーツ、オレンジ、ゆず、かぼすなどの香りが爽やかな柑橘類、そしてミントやバジルなどのハーブ類などの香りが良い食べ物は薬膳的には『気の巡りを整える』と言われています。
食べるアロマテラピーのようなものですね。

特に気を張っている方にはオススメなので、積極的に日頃の食生活に活用してみてください。

・イモ類、米類で気を補う
こちらも薬膳的な養生ですが山芋を代表とするイモ類やお米は『気』を補う食べ物と言われています。
肉体的な疲労が強い時、緊張やストレスで気を消耗した時は積極的に食べましょう。

香りをつけた炊き込みご飯、じゃがいもや山芋などをハーブで炒めたりして食べるのも先程紹介した気の巡りを良くするで、気を補い、気を巡らすと言う意味でもとてもオススメです。


なかなか疲れが取れないなぁ、と言う時は『なぜそんなに疲れが取れないのか?』自分の生活習慣や環境、体調全体を見直して見ましょう。

カフェインが入っているドリンク剤やエナジードリンクで疲れを『誤魔化さず』
しっかりと疲れの原因からカラダのケアをしてみてください。

慢性的は疲労感が取れないという方、ぜひ一度ご相談ください。

僕との漢方相談・健康相談ご希望の方はお気軽にご連絡ください。
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早川弘太
専門家

早川弘太(販売職)

株式会社 沢田屋薬局

医療機関などでは、忙しくてなかなか話を聞いてもらえなかったご経験ありませんか?まずお客様のお話をゆっくりとお聞きさせていただき、一緒に不調の原因を考えていきます。漢方相談と健康相談を行っています。

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