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暖冬こそ要注意!寒暖差アレルギー対策【山梨 漢方 さわたや】

早川弘太

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テーマ:寒暖差

☆暖冬で花粉症も早期スタート!?温度差に強い体を!☆



今年は暖冬ですが日によっての寒暖差が激しく、朝になるとくしゃみや水のような鼻水がとまらななどの症状『モーニングアタック』が急増しています。




この花粉症にそっくりな症状、実はスギやヒノキなどの花粉が夜間床に落ちて朝になって影響がでるなどとも言われていますが、実は花粉やハウスダストなどとは関係なく症状がおこることがあると言われています。



それは一般的には『温度差アレルギー』とも言われることがある『血管運動性鼻炎』(血管収縮性鼻炎)です。


簡単に説明すると血管が急激な収縮・運動をすることでアレルギーにそっくりの症状が現れるのです。『寒暖差アレルギー』とも言われることがあります。

例えばこんな症状です・・・


・温度差の激しい早朝に咳き込んだり、鼻水がたくさん出る

・冬の暖かい部屋から外に出たり入ったときや、逆に夏にクーラーのきいた部屋に出たり、入ったりしたときに鼻水がでたり、咳が出る

・冷たい飲み物を飲んだり、アイスを食べたあと咳き込む

このような症状はまるでアレルギーのような症状ですよね。

こうした症状はアレルギーのような症状ながらアレルギー反応がまったく関係していないので花粉症などのアレルギー症状と、この血管運動性鼻炎は間違えられることがよくあります。

鼻炎の症状と血管の収縮・血行不良は大変な関わりがあることは皆さんも御存知だと思います。

鼻づまりは鼻粘膜のうっ血が原因の一つです。オフロに入ってカラダが温まり、鼻粘膜の血行がよくなると鼻づまりが取れる、そんな経験をした方も多くいらっしゃると思います。

花粉症の時期、ただでさえ花粉で大変な時にこの温度差によるアレルギーまで加わったらどうなるでしょうか?

実際、花粉のトップシーズンである2〜4月は寒い日が多かったり、季節の変わり目で寒暖差があり、血管収縮性のアレルギー症状が非常に出やすい時期なのです。

なので、見方をかえると、寒暖差に強い体づくりをしておくことで花粉症も楽になると思います。

中医学でもいろいろなタイプのアレルギーがありますがカラダの冷えが原因で症状が起こる『寒のタイプのアレルギー』は水のような鼻水がとまらない、くしゃみがでる、などカラダが冷えることで症状が悪化するというふうに考えているので古来よりこのような症状はあったのでしょう。


『花粉対策もして温度差対策も、両方やるのは大変』と思ってしまうかもしれませんが、じつはアレルギーに強い体づくりと温度差に強い体作りは基本的にはあまり変わらないと僕は思います。基本的なカラダの養生をご紹介します。


温度差に強い体づくり

1)血流改善
最初は「血行促進・血流改善」です。なぜならば血流が悪いと当然ですが粘膜がうっ血して鼻炎になったり体温調節が上手く行かないので寒暖差アレルギーを起こしやすくなります。

血行不良の場合はタイプ別で様々な養生があります。以前のコラムでもご紹介しているので簡単にご紹介しますが、中医学的には

・カラダが冷えて血行不良

・ストレスで血行不良

・食べ過ぎ飲み過ぎで血行不良

・血液不足で血行不良

・元気不足、体力不足で血行不良

などがあります。気になる血行不良が一つはあると思いますから生活習慣の改善と漢方で改善したい方は僕のところかきちんとお近くの専門家までご相談ください。

2)皮膚粘膜強化
そして2つ目は「皮膚と粘膜強化」です。これはそのまま花粉対策と同じですね。
体温調節には当然ですが皮膚が大きく関わります。

皮膚が弱い人は寒暖差にも弱い一面があるので外気と触れる皮膚や粘膜を強化することがとても大切です。

アレルギー症状は皮膚や粘膜に症状が一番多く出ることを考えても(蕁麻疹・アトピー性皮膚炎・目のかゆみ・涙目・鼻炎・喘息など)皮膚や粘膜という空気と触れるところの血流を改善し、海藻類や野菜などを中心にカルシウムなどをしっかりと摂取することで強化することが大切です。

とくに一番目でも紹介した血流はこの粘膜とものすごく繋がりがあります。粘膜を保護する粘液は毛細血管よりにじみ出てきます。なので血行不良だとこの粘膜を保護する粘液がしっかりでないで、粘膜がむき出しになるのでアレルギーや気温差によわい粘膜になってしまいます。

3)衛気を高める

花粉やハウスダストのアレルゲンはもちろんですが気温差などから身を守るバリアのようなものがあると中医学では古来より考えました。バリアの低下は体温コントロールなどもうまくいかなくなるなどカラダのいろいろな場面で重要な働きがあります。

中医学ではこのカラダのバリアを『衛気(えき)』といい、体力の低下や気力の低下でバリアが弱るといいます。

日頃の疲れを取り、気を養うイモ類、米類、鶏肉などを消化のよう状態で食べて元気を養うこともオススメです。何より睡眠でしっかり養生しましょう。

4)過剰な水分摂取を控える

過剰な水分摂取はカラダを冷やします。経験のある方もいるかもしれませんが、お酒を飲んだ次の日はモーニングアタックがひどくなったことありませんか?

これは過剰な水分で粘膜がむくんだり、カラダが冷えて血管運動性鼻炎が悪化するのです。

漢方的には『水毒』ともいい、カラダに過剰な水分があると冷えやすくなり、取りすぎた水分が鼻からダラダラ出てきたり、カラダを冷やすので咳やくしゃみ、目の症状などになると考えます。

モーニングアタックや血管運動性鼻炎がひどいときは特に9時以降の飲食、とくに水分を温かいもの含めてとりすぎなように、口を湿らす程度にしましょう。(水分のとり方は医師より指示がある場合はその指示に従ってください)

5)自律神経の強化
最後が「自律神経の乱れの改善」です。

当たり前のことですが体温調節は自律神経で行います。

生活習慣の乱れやストレスの多い環境で生活することで、カラダを無意識にコントールする自律神経のバランスが乱れます。

自律神経は体温調節はもちろんですが、前述のとおり、免疫系もつかさどるため、アレルギー症状が出やすくなります。自律神経を普段から整えておくことで寒暖差に強い体=寒暖差アレルギーの出にくい体に近づけると思います。

外からの侵入を防ぐこと、免疫を整えることなどきっと『これさえやれば』とか『この薬を飲めば』『これを食べれば』という簡単なものでなくてがっかりした方もいたかもしれません。

しかし、本当のアレルギー対策はとても地道なものですし、対策は一人ひとり生活習慣や体質、気質が異なるので方法が違ってきます。

間違っても〇〇を食べれば、というようなものでは無いのでご注意ください。


今回ご紹介した対策のポイントはそのまま普通の花粉症の対策にもつながります。

症状を緩和するお薬と一緒にカラダの強化、体質の強化も行ってみてください。

どんな病も「原因ありて結果あり」です。アレルギーに負けない元気な体づくりを行って花粉の時期、寒暖差の時期を元気に乗り切りましょう。

僕との漢方相談・健康相談はご予約制とさせていただいております。遠方の方もSkype・メール・お電話での遠隔相談も行っておりますのでお気軽にご相談ください。

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早川弘太
専門家

早川弘太(販売職)

株式会社 沢田屋薬局

医療機関などでは、忙しくてなかなか話を聞いてもらえなかったご経験ありませんか?まずお客様のお話をゆっくりとお聞きさせていただき、一緒に不調の原因を考えていきます。漢方相談と健康相談を行っています。

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