血行不良の原因その③ 「脾」の弱り
夏なのに冷え性対策??
気温が高い日も増えてきて、皆さん「夏バテ対策」「熱中症対策」には余念がないと思います。
実はこんな暑い夏でも気をつけてほしいのが「冷え」です。
『夏に冷え??』
と思う方も多いと思いますが、実は夏は冬以上に冷えに注意が必要なのです。
特に女性は 冷えによる血行不良は卵巣と子宮の働きを悪くしてしまいます。
妊活中はもちろん、女性の方には常に注意をしてほしいと思います。
冷えは検査でわかる不調でないが万病の元に
西洋医学ではあまり冷えということは注目しませんが、漢方ではとても大切にする症状なんです。
血液は栄養や酸素を体の隅々まで届ける働きがあり、それと同時に老廃物と二酸化炭素という体のゴミ出しもしてくれる大切なものです。
漢方では『女子は血をもって本となす』という言葉があり、女性の健康は血とは切っても切れない縁なのです。
血行不良は婦人科疾患の大きな原因に
血流が悪いと当然ですが子宮や卵巣にも血液が行き届きません。
卵巣の働きは血流で決まる、とも言われているので卵子を育てる力が低下してしまい妊娠が難しくなってきます。
そして血液が原料となる、子宮内膜。血流が悪いとこの子宮内膜は質が悪くなり、赤ちゃんがゆっくりと休める環境で無くなってしまいます。
着床しにくくなったり、しっかり育たなくなる原因となります。
妊娠を希望する方はもちろんですが、毎月の月経のことや女性ホルモンが体全体に及ぼす影響を考えると年齢に関係なく女性の方には大切なことなのです。
冷えは病院の検査では出てこないものです。数値異常=病気ですが、冷えは大きな病気の前ぶれとも言える『未病』の代表と言えるでしょう。
妊活も更年期も思春期も〜女性は骨盤の冷えに注意〜
手足がちょっと冷える程度ならまだしも大切な『骨盤周りの冷え』にならないようにしましょう。
注意したい骨盤の冷えのサイン
☆こんな冷えは要注意!
・腰からお尻、太もものあたりに冷えを強く感じる
おしりが冷たい、太もものあたりが冷える、このような冷え方は男性でもたまにありますが非常に女性特有の冷え方と言えるでしょう。
女性の方は皆さんひざ掛けが好きですよね。あれは無意識に大切な骨盤周りを冷やさないようにしていたり、骨盤周りが冷えていることを表しています。
脂肪がつきにくい『腰とお尻の間がスースーする』という方は骨盤内の冷えている可能性大
☆太ももの内側が冷える
漢方では太ももの内側は経絡で生殖機能と関わりの深い通り道があると考えています。
生理中にとくに太ももの内側が冷える、という方は骨盤周りの冷えの可能性大
☆生理のときに温めると楽
生理のときに温めると楽、ということは骨盤周りに血行不良があるサインです。
冷えて子宮や卵巣の働きが低下しているので、活発に動こうとすると痛みが出たりします。
生理痛の原因にも。
☆生理の出血が黒っぽくて塊がある
冷えて血行不良になると子宮の動きが悪くなり、使わずに外に生理として出される経血がしっかりでません。そうすると古い血がたまり、黒ずみ、塊になりだすときに痛みなどを伴うことが多くなります。月経のときに血液の様子もしっかり見ておきましょう。
◇骨盤周りに冷えをとるには
☆おすすめはお腹と腰のカイロ挟み付け
お腹の前はおへそと恥骨の間ぐらいに【縦】で張りましょう。
後ろは尾てい骨のちょっと上ぐらい(自分の感覚で冷えているな、というところでOK)
に【横】ではりましょう。
夏でも貼り付けていると楽という方がかなりたくさんいます。
エアコンが寒くて、という方は積極的に活用しましょう。
☆寝るときの服装に工夫を
夏はついつい暑いから、と短いシャツ、短いズボンで寝てしまいがち。
これは暑い夜にエアコンをかけて寝たり、夜になって気温が下がるとお腹周りを非常に冷やしてしまいます。
エアコンの調節はもちろんですが、骨盤周りは冷やさないように寝るときに下着はお腹が隠れる大きめの物を使ったり、腹巻きを活用したりして、夏冷えをしないようにしましょう。
寝冷えは冬になる人はあまりいません。気温があがる夏こそ【寝冷え対策】を
☆お出かけには『ひざ掛け』
女性の方はぜひ1年中ひざ掛けを活用しましょう。出先のエアコンがきつくて冷えてしまった、という方も多いと思います。
ひざ掛けはお腹はもちろん、骨盤周りの冷え予防に最適のアイテム。
車やカバンに薄手の物で良いので常に携帯しておき、冷え対策をしっかりしましょう。
僕も子宝相談の方はまず冷えを改善します。
どんなによい栄養素もしっかりと血が巡り、子宮と卵巣に血液が行き届かないと意味がありません。
ご自分の体の状態をちょっと見直して「夏の冷え対策」しっかりしておきましょうね。
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