不安・心配・恐怖を感じることは成長のチャンス
5月は最近問題になっている感情コントロール・アンガーマネジメントについてお届けをしてきました。
今回は最終回となります。
☆男性は特に注意が必要
あおり運転をする人の殆どが男性です。アンガーマネジメントの話をする際、性格だけでなく、体調も大きく関係するとお話をしてきましたが、あおり運転が男性に多いのは生物学的な特徴が関係していると考えます。
車の運転の時などはただでさえ慣れていても体に力が入り交感神経が過敏になり攻撃的になりやすくなります。
男性はもともと狩りをする性質(餌取り気質)があるので、女性に比べると圧倒的い攻撃的になりやすい傾向があるのであおり運転などをしやすいと考えます。
☆女性はホルモンバランスの乱れに注意
女性の方で注意したいのがホルモンバランスの変化です。人間はホルモンバランスの変化でも自律神経が変化して感情に影響を及ぼします。
女性は男性に比べて毎月の月経があるので、月経、更年期等でホルモンバランスが乱れるとアンガーマネジメントが上手にできなくなることがります。
月経前にイライラしたり、落ち込んだりする月経前症候群が日頃からある方は中医学では婦人科系からアプローチをして気分症状を整えたりすることが可能です。
日頃からイライラ、クヨクヨなど気分的な症状があり、月経不順、生理痛、月経前症候群などホルモンバランスの乱れも伴っている方は早めに漢方などで体調を整えると良いでしょう。
怒りやすい、車にのると豹変する(運転による交感神経優位状態が強いと怒りや興奮しやすい状態になりやすいと考えます)ような傾向のある方や、普段からいろいろ我慢しすぎてストレスをためすぎている方は特に注意が必要です。
それではここから中医学的なかんがえ方も混ぜ合わせた運転中の興奮予防法をご紹介します。
【運転中の興奮しすぎを予防・日頃のイライラを緩和する養生法】
車の運転中はもちろん、日頃から興奮しやすい方は簡単なことなのでこの様なことに注意しましょう。
1)車に乗る前、ちょっとした信号待ちにはゆっくりと深呼吸しましょう。日頃から『イラっときたら深呼吸』を心がけましょう。
2)車に乗るときはもちろん、イライラしやすい時は時間にゆとりをもって焦らないような環境づくりをしましょう
3)イライラする時のBGMは気分を高揚させるような激しい音楽でなくできるだけ聞き流せるラジオやクラッシク、ボサノバ、フュージョンなどのゆっくりとした音楽で興奮しすぎないようにしましょう。
音楽に関してはイライラする時などは大きな声で歌うこともおすすめです。みんなでカラオケに行っても良いし、車の中、自分の部屋で好きな歌を思っきり歌うことはとても良い感情コントロール法なのでぜひお試しください。
4)ガムなどをかんだりしてリラックスしましょう。噛むことは自律神経のバランスを整えます
5)車内や室内の窓を閉め切りにしないで定期的に空気の入れ替えをしましょう(酸欠防止)。屋外に出て1番目に紹介したの深呼吸をしっかりしましょう。
6)できるだけ香りのよい食事(ハーブ・シソ・薬味など)で気の巡りを良くしましょう。香りの良い入浴剤やアロマキャンドル、お香などもおすすめです。
7)元気不足(気の不足)だとメンタルの不調を起こしやすくなります。疲れを感じる方はお米、イモ類などをしっかりとり気力と体力を補いましょう。
8)血液不足もメンタルの不調に繋がります。日頃から貧血気味の方は脂身の少ないささみ、ヒレ肉、魚介類や大豆食品を積極的にとり血液のもとになるタンパク質をしっかり取りましょう。
【心身一如(しんしんいちにょ)の考え方】
中医学では精神と肉体はつながっている、心の状態の不調はカラダの不調にもつながるというふうに考えます。
『最近妙にイライラする』
そんな時は心の問題だけでなく体全体の調子もしっかりと確認しましょう。
ちょっとしたイライラは思いもよらないトラブルを巻き起こします、特に車の運転はは人を簡単に殺すことができる恐ろしい道具です。
あおり運転などで起こった悲劇をおこさないためにも車に乗る時はもちろん、現在問題になっている虐待、DV、いじめなどの防止にもつながるので、ご自分の体調にも注意しながらしっかりと予防しましょう。
中医学では『春』の時期は肝の弱る時期と言われます。まさに現在は春真っ只中、肝の弱りで怒りのコントロールができない方も増えます。
また、終盤となりましたが、新しい環境での疲れが現れやすい『5月病』の時期でもあります。
自律神経の不調、メンタルの不調も起こりやすいので、中医学的にも、生理学的にも注意が必要な時期なので、ぜひ、さきほどご紹介した方法で心身のケアをして楽しい毎日を過ごしましょう。
・最近なんなイライラする
・最近なんかやる気がでない
・興味があったことが面白くない
・食欲がわかない
・外出する気力がない
・物や人についついあたってしまう
このような感情は性格だけの問題ではありません。
カラダからの弱りのサインかも?
漢方ではメンタルの不調も体全体の不調と取らえて整えていきます。心療内科、精神科に行くのはちょっと抵抗がある、通院しているが思うように改善しない、病院に行くほどの症状ではないがちょっときになる・・・
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