『葛根湯』寒い冬こそ知っておきたい・もっとも日本で有名な漢方薬について③
前回は春に自律神経が乱れやすい、というお話をしました。
ちょうどテレビなどでも『春バテ』はもちろんですが『4月病』なんて言葉も聞かれるぐらい近年はこの春先に体調を崩す方が増えています。
その原因については前回のコラムに書いてありますからぜひご覧くださいね。
今回はそんな体調を崩したときにオススメの漢方的食養生です。
漢方の世界では『薬をもちいて病を治療するは下の医者。最高の医者は食事により体調を整えて来るべき病を未然に防ぐことができる人』
というような言葉があります。
漢方ではそもそも病気になってから使用する治療薬は『下薬』と言われて症状が抑えるが体に負担も係る(いわゆる副作用)もあり『下薬用いるなかれ』という言葉があります。
そのような意味でも食養生はとっても大切なのです。
今回紹介するのはとっても身近なあの食材!
春バテ・4月病には『しいたけ』
実はしいたけは一年中食べれますが、春と秋が旬なのです。
新しい環境で気を使い
気を張って
気を配る
こんなふうに気を使いすぎると『気虚』という状態になり、やる気や元気の低下に繋がると漢方では考えます。
実はしいたけはそんなときにオススメなんです。
しいたけは『補脾益気』という働きがあり、消耗した気を補って、胃腸の働きを回復する働きがあるのです。
そう、まさに『食べる補中益気湯』
補中益気湯という漢方薬がありますが、気を消耗したときに使用する漢方薬ですが春先の気の消耗のときにはおすすめです。
ですが、決して栄養剤、滋養強壮剤ではありませんから『疲れているから』と闇雲に補中益気湯を飲むのは注意しましょうね。
さて、しいたけに戻りますが、しいたけは焼いたり、炒めたり調理も簡単!
干し椎茸ももちろんOK!実は万能選手なんです!
なんと!!!!
しかもカロリーゼロ!(サンドウィッチマンのカロリーゼロ理論でなくほんとですよ〜)
安心して沢山食べれますね。
春先の不調にぜひご活用ください。