物忘れはお年寄りだけじゃない!若い方でも注意が必要『健忘症』その②
シリーズでお伝えをしてきました、認知症とは違う、物忘れ『健忘症』
西洋医学では同病同治、病名が同じであれば例外はもちろんありますが、治し方があまり変わることがありませんが
中医学では
『同病異治』
不調が起きた原因や体質によってなおし方が異なります。
健忘症も同じです。前回ご紹介した
気血不足、ストレス過多の肝鬱タイプもあれば、今回紹介する2つのタイプ、瘀血タイプや腎虚タイプと異なりますので、当然使用する漢方薬も違うし、必要な生活習慣の改善も異なります。
ぜひご自分の体質、気質を知って『未病先防』防げる病は未然に防ぎましょうね。
それでは健忘症のタイプ別対策第2段です。
③血行不良の「瘀血(おけつ)」タイプ
☆気になる症状
物忘れ、頭痛、胸痛、胃痛、腹痛、関節痛、手足のしびれ、しこり、
顔色の黒ずみ、舌の色が暗い
☆改善ポイント
脳の健やかな働きを保つためには、「血」が運ぶ栄養や酸素が不可欠。そのため、「瘀血(おけつ)」(血行不良)によって血がスムーズに行き渡らなくなると、脳の機能が低下して物忘れなどを起こしやすくなります。
瘀血の要因は、運動不足、疲労、ストレス、食事の不摂生、冷えなどさまざま。「気になる症状」に思い当たるものがあれば、この機会に生活習慣を見直してみましょう。また、狭心症や動脈硬化症、高血圧などの生活習慣病を患っている人は、瘀血を起こしやすいので要注意。日頃の積極的な養生で、血行をスムーズに保つよう心がけてください。
☆摂り入れたい食材
血管を柔軟に保ち血流改善におすすめの食材:サンザシ、黒きくらげ、黒豆、小豆、玉ねぎ、セロリ、らっきょう、きのこ類、昆布、酢 など
④更年期以降は注意「腎虚(じんきょ)」タイプ
☆気になる症状
物忘れ、記憶力の低下、集中力の低下、耳鳴り、聴力の低下、めまい、
脱毛、白髪、腰痛、骨密度が低い、むくみやすい、頻尿、冷え、舌の色が淡い
☆改善ポイント
中医学では、脳は「腎」が蓄える「精」(生命エネルギー)によってその機能が維持されていると考えます。そのため、加齢などで腎が衰えると、精が不足して脳の萎縮や機能低下を招くことに。その結果、物忘れや記憶力の低下などが起こりやすくなるのです。
身体の老化と深く関わる腎を養うことは、健忘症を始め、聴力の低下、腰痛、頻尿など、老化によるさまざまな不調の緩和にもつながります。積極的な養生で脳と身体を健やかに保ち、人生をいきいきと楽しく過ごしましょう。
☆摂り入れたい食材
腎を養い、精を補うと言われている食材がおすすめ
白きくらげ、クコの実、くるみ、黒豆、黒ごま、栗、きのこ類、にら、ラム肉、うなぎ、
◇健康的な暮らしのポイント
・気持ちをリラックス。物忘れを気にしすぎないことが大切。
・趣味や会話を楽しみ、“笑う”ことを心がけて。
・両手を使って歯磨き、肩もみなど、脳に適度な刺激を。
・食事は「薄味」で「温かいもの」を「ゆっくり」「気持ちよく」。
・散歩やラジオ体操など、外に出て身体を動かして。
・花見、森林浴、温泉など、自然を楽しむこともおすすめ。
☆食養生の注意点
食養生はご紹介した食べ物を沢山食べることではありません。どんな物も過剰摂取は百害あって一利なし。日々の食生活に少しづつ取り入れましょう。
例えば腎を養う食べ物も症状が出てからいくら黒豆、黒ごまをたくさん食べてもそれで病気が治るわけではありません。例えば御自分が腎の弱い体質と知ることができれば、日々の食生活に少しづつ腎を養う食材を入れていき、腎を弱らせないようにする、それが本当の食養生です。
『◯◯(特定の食品)が◯◯(病名・症状)に良い』という感じの情報は注意して活用しましょうね。
(参考文献 イスクラ産業・COCOKARAより)
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